今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年6月24日(火)


おはようございます。



金融先進国のアメリカでは今「ライフ・セトルメント」というビジネスが脚光を浴びてきて

いるそうです。これは「生命保険の転売」のことで例えば、70歳の男性で、ある程度資産のあ

る男性が2000万円の保険に加入していた場合、既に子供は独立していて多額の生命保険は必

要ないケースもあります。あるいは税制などの関係で今売却したほうが有利であるケースもある

でしょう。あるいは病気で保険料の支払いにも苦慮しており、治療のため毎月多額の現金が必要

な時などに、自分の保険を売却しそれ以降の保険料の支払を無くし、まとまった現金を手に入れ

る。そんなスキームのようです。


もっとも日本にも「契約者貸付」や「払い済み保険」という制度がありますが、まとまった現金

を手に入れ、以後の保険料を払わないとなると「解約」するしか手は無いようですが、その場合

は支払った保険料が結構目減りしてしまいます。

このようなケースで「解約」よりも有利は方法が「ライフ・セトルメント」という方法のようです。

ご興味のある方は下記のURLをご覧ください。(英語ですが)
http://www.csglifesettlements.com/


それにしても、便利な世の中になったというのか、ある意味怖い世の中になったというべきなのか解りません。

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • ユーロ圏6月購買部担当者景気指数(PMI)→ 49.5
  • ドイツ6月IFO景況指数 → 101.3

上記二つの経済指標が発表されましたが、いずれも市場予想を大幅に下回り、これをきっかけに

ユーロが対ドルで大幅に下落。ドル/円も引っ張られる形で107円台後半へ。

NY市場

  • 先週同様、NY市場では大きな値動きもなく動意薄。
  • 前日の、サウジの原油量増産が発表されたにもかかわらず、この日のWTI原油価格は
    一時139ドル台と史上高値に近いレベルまで上昇。
  • ウオール・ストリート・ジャーナルがシティーグループの追加人員削減を報じると、NYダウも軟調に。
  • 為替市場では特に反応も観られず、終始小動き。

ドル/円107.75.75 〜 108.08
ユーロ/円166.97 〜 167.44
NYダウ−0.33 → 11,842.36 ドル
Gold−16.50 → 887.20 ドル
WTI+1.38 → 136.74ドル
米10年国債−0.006 → 4.168%


本日の注目点

  • 米 FOMC(25日まで)
  • 米 S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米 6月リッチモンド連銀製造業指数

昨日夕方発表されたドイツifo指数に足元をすくわれた格好です。予想外の数字にユーロが急落し

円も売られドル高に。107.50を先週末に割り込んだドル/円も、再び元の鞘に納まりそうな

気配になってきました。気になるのは、このところNY市場が元気ありません。

東京が動かなくてもNYに行けば・・・・・。そう考えている投資家の皆さん結構ストレスが溜ま

ってきていますよね。明日のFOMCに期待したいところですが、「金利据え置き」は既に織り込

んでいるようです。


ドル円日足
昨日の朝方のレベルから戻したドル/円は、再び107.50−108.50のレンジに戻りそうな展開に。
徐々に「三角保ち合い」を形成しつつあるのか?


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/22 サウジアラビア 原油価格の高騰で「サウジは将来的に生産能力を最大で、現在の1.5倍となる日量1500万
バレルに引き上げる。」ジッダで開催された緊急閣僚会合で表明。
---
6/19 シティーグループ
クリッテンデンCFO
「4−6月期も多大な損出が続きそう。」と発言。 ---
6/17 ゴールドマン
  サックス
米銀は貸倒損出や資産評価損が続くため、今後さらに650億ドル(約7兆340億円)の
増資が必要となる可能性があると指摘。
---
6/17 ウオールストリート
ジャーナル
米国は秋以前に利上げをする可能性は少ない、と報道。 ---
6/16 ラッカー
リッチモンド
連銀総裁
「インフレは許容できないほど高い。」と発言。 ---
6/14 ポールソン
財務長官
同時に、「米経済は依然として試練に直面している。」とも発言。 ---
6/14 ポールソン
財務長官
G8財務相会合で「米経済は長期的潜在力は強い。ファンダメンタルズを反映すればドルが強くなるのは自然。」 ---
6/12 ブロッサー
フィラデルフィア
連銀総裁
「インフレ期待抑制のため予防的利上げをすべき」と講演で発言。 米債券価格下落(金利上昇)
長期金利が4.2%に急上昇。
6/11 ベージュブック 「経済活動は引き続き弱い」と総括 ---
6/11 シュタルク
  ECB理事
「連続利上げを考えているわけではない」 ---
6/10 ブッシュ米大統領 「われわれは強いドルを信じている」
「経済の相対的な価値が最終的には(ドルの)価値を決める」とドル安を牽制
106円台後半から107円台へ
6/10 バーナンキ
FRB議長
「米景気減速のリスクは後退した。」とインフレ抑制の決意を改めて示す。 106円台後半から107円台へ
6/9 リーマンブラザーズ 3−5月期決算の最終損益が約28億ドル(約2900億円)の赤字になるとの見通し発表。
同時に、60億ドル(約6300億円)の増資も発表。
---
6/9 フイッシャー
ダラス連銀総裁
インフレ抑制のため利上げが必要になる可能性を示唆。 ドル高へ。
6/9 ガイトナー
  NY連銀総裁
「ドルの動きを非常に注視している。」 ドル高へ
6/9 ポールソン
財務長官
「為替介入の選択肢を排除しない。」米CNNのインタビューに答えて。
(これまでのドル高誘導から、介入に言及する一歩踏み込んだ発言に)
ドル高へ
6/7 日米中印韓
 五カ国エネルギー相会合
共同声明で原油高は「消費国、産油国双方の利益に反する」
 6/6NYMEXでの原油大幅高を受けて。
ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/5 トリシェ
  ECB総裁
「次回会合で小幅な利上げを実施する可能性を排除しない。」定例理事会後の記者会見で。 ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/4 バーナンキ
  FRB議長
最近のインフレ率について「望ましい水準よりかなり高い」と、前日に引き続き警戒感を 表す。 ドル高へ。104円後半→105円30銭
6/3 ジョージソロス
(米 投資家)
「原油価格はバブルである。」との認識を示す。 ---
6/3 ウォールストリート
  ジャーナル紙
米大手証券リーマンブラザーズが30億ー40億ドルの資本増強を検討していると報道。
近く発表される3−5月決算で3億ドル以上の赤字の可能性を指摘。
---
6/3 バーナンキ
FRB議長
「ドルや安が輸入物価や消費者物価の歓迎できない上昇を招いている」
「インフレやインフレ期待の意味することに注意している」
「現在の政策は適切な位置にある」など、軸足をインフレ対策に置く発言をし、
  これまでの金融緩和政策の転換を示唆。(講演で)
ドルが全面高となり、NYダウは大幅下落
6/2 ポールソン
財務長官
「金融マーケットの混乱終焉にはもう数ヶ月時間がかかる」との「認識を示す。
サブプライムローン関連で152億ドル(約1兆5300億円)の損出を計上。
ドルが全通貨に対して下落。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和