今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年12月23日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はやや下落し、83円50銭を割り込む場面があったものの
    米長期金利が上昇したことを受けドルが反発。値幅も約30銭と、依然として
    動意は観られず。
  • ユーロも比較的静かな取引となり、1.31台を割り込んだが、
    クリスマス休暇前ということもあり商いは閑散。
  • 米7−9月期GDP確定値が上方修正されたものの、市場への影響は軽微。
  • 豪ドルが底堅い動きを続け、対ドルでは1週間ぶりにパリティー(1.0)を
    回復する場面も。
  • 株式市場は続伸。7−9月期GDP確報値が上方修正されたことを好感し、
    銀行株などが上昇。ダウは26ドル高と2年4ヵ月ぶりの高値まで上昇。
  • 債券は米経済指標が改善し、景気拡大が示されたことから下落し、長期金利は
    小幅に上昇。
  • 金価格は反落。原油は4日続伸し、引け値でも90ドル台に。
    原油在庫が予想外に減少していたことが背景。
  • 7−9月期GDP(確定値) → 2.6%
  • 11月中古住宅販売件数 → 468万件
  • 10月FHFA住宅価格指数 → +0.7%



ドル/円83.41 〜 83.70
ユーロ/ドル1.3078 〜 1.3141
ユーロ/円109.20 〜 109.81
NYダウ +26.33 → 11,559.49ドル
GOLD −1.40 →  1,387.40ドル
WTI +0.66 →  90.48ドル
米10年国債 +0.041 → 3.350%


本日の注目イベント

  • 日   休場(天皇誕生日)
  • 米   11月耐久財受注
  • 米   12月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   11月新築住宅販売件数
  • 米   11月個人所得
  • 米   11月個人支出







ドル円は連日値幅も限られ小動きですが、ややドル安円高方向へとシフトしています。



今週月曜日に84円台を割り込んで以来、83円台での取引が続いています。



米長期金利の上昇傾向にブレイキが掛かったことが主な理由かと思いますが、一部には年末を控え、



海外にある本邦企業が利益を本国に送金するためにドルを売って円を買っている、との報道もあります。






しかし、下落したとは言っても明確な下落傾向を示しているわけでもありません。



テクニカルでは「100日移動平均線」(日足)が83円46銭にあり、昨日はこの線に絡んだものの、明確に



割り込んではいません。



さらに、その下値には一目均衡表の「雲」があることは以前にも指摘した通りです。



「雲」を完全に抜け切るには82円台前半まで円が買われる必要があります。



逆に、84円台に戻すことがあれば上記「100日移動平均線」がしっかりサポートしたことになり、再び84円を挟む



展開になりそうです。






昨日もこの欄で触れましたが、ユーロの対豪ドルレートが着実に下落しています。



対ドルでユーロは売られ、豪ドルが買われていることから、ユーロ円も下落し、豪ドル円は83円台で



底堅い動きを見せています。



これまではユーロが対ドルで下落すると、豪ドルも同様に下落していましたが、欧州財政危機の拡大懸念から



ユーロの先安が見込まれる一方、国内景気が良好で資源価格も上昇している豪ドルに先高観があり、これが豪ドル買いに



繋がっているものと思われます。






さらにこの時期は通常、通貨のボラティリティが低下します。



相対的に高金利の豪ドルをキャリーすると「金利収入」が見込めることも背景にありそうです。



豪ドル円では84円台はひとまず決済をし、利益を確定する水準かと思われます。



現在、85円12銭にある「200日移動平均線」(週足)は2008年のリーマンショック以来



一度も上抜けしていない重要な抵抗線です。



今年も3月末から5月に掛けて5回も突破を試みて全て押し戻されていることから、非常に強い抵抗線と観られます。






本日は東京が休場で、明日は海外のクリスマス休暇のピークです。



市場参加者が減少し、流動性が徐々に失われる中、今日のNYでは耐久財受注など、比較的重要な経済指標の発表が



あります。



発表される結果が事前予想をと大きく乖離しているようだとレートが飛び、思わぬ値幅が出てくることもないとは言えません。



ポジションと資金の管理には十分注意していただきたいと思います。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/30 バーナンキ・FRB議長 「米経済は失業率を大きく下げるほど十分な速度で成長していない」と指摘し、雇用創出が最優先課題であるとの認識を示す。(オハイオ州での会合で)。  ------  
12/1 ボス・国連チーフエコノミスト 「オバマ政権と議会が追加の景気対策で合意しなければ、景気が来年に二番底に陥り、失業率は10%に上昇する可能性がある。」と指摘。(世界経済に関する国連の分析で)  ------  
12/2 トリシェ・ECB総裁 「ユーロ圏の不確実性は高い」「緊張があり、これを考慮しなければならない」(ECB理事会後の記者会見で)  ユーロドル1.31台半ばから1.32台半ばに
12/9 ECB月例報告 「少数の金融機関は中央銀行の供給する流動性に過度に依存しており、借り換え全体で相当な割合を占めている」  ------  
12/17 メルケル・独首相 「私のビジョンでは、欧州はより緊密に共に成長するが、場合によってはスピードは異なる」  ------  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和