2010年12月24日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はアジア市場で83円台半ばから下落し、NY市場では 約2週間ぶりに83円台を割り込み、82円87銭まで円高に。 クロス円での円買いも目立った。
- 円は対ドルだけではなく、対ユーロでも続伸。ユーロ円は 108円台半ばまで売られ、3週間ぶりの水準に。
- ユーロドルの上値が重く、欧州市場では売られ易い状況が続く。
- 格付け会社フィッチはポルトガル国債を「AA−」から「A+」に 格付けを引き下げると発表。
- アイルランド政府が同国大手銀行のアライド・アイリッシュ銀行を 国有化すると発表したこともユーロ売りに繋がった。
- NYダウは3日続伸。ナスダックは小幅に反落。このところの 株価の上昇で割高観が強まったとの指摘も。
- 債券は続落。米経済指標が概ね好調だったことから米景気拡大 見通しが優勢。債券は売られ長期金利は小幅に上昇。
- 金は続落。原油は5日続伸し91ドル台に。
- 12月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 74.5
- 週間失業保険申請件数 → 42.0万件
- 11月新築住宅販売件数 → +5.5%
- 11月個人所得 → +0.3%
- 11月個人支出 → +0.4%
| ドル/円 | 82.87 〜 83.41 |
| ユーロ/ドル | 1.3055 〜 1.3141 |
| ユーロ/円 | 108.46 〜 109.15 |
| NYダウ | +14.00 → 11,573.49ドル |
| GOLD | −6.90 → 1,380.50ドル |
| WTI | +1.03 → 91.51ドル |
| 米10年国債 | +0.03 → 3.380% |
本日の注目イベント
- 米 株式、債券市場は休場
昨日は東京市場が休場だったことから「静かな展開」を予想していましたが、ドル円は比較的値幅を伴った
動きを見せました。
83円台半ばでの取引から徐々に下落が進むと、ユーロも対ドルでは買われ、主要通貨に対しては「ドル安」が
進行。
しかし、ユーロは上昇するものの、上値が重くその後反落し、結果としてユーロ円が大幅に下落。
ユーロ円が109円台を割り込んだことで、ユーロの先安観からさらにユーロが売られる展開となりました。
ユーロドルはこのところ、アジア市場では買い戻しが優勢になるものの、欧州市場に入ると売られる展開が続いています。
南欧諸国の格下げが相次いでおり、内容が伝えられる度にユーロ売りに繋がっています。
そのため、1.30台は維持しているものの連日下値を切り下げており、昨日は1.30台半ばまで下落しています。
市場参加者が減少していることから、ユーロ売りに追随する向きが少なく足元では下落は限定的ですが、来週から再び
通常のマーケットに戻った時にどのような反応を示すか興味のあるところです。
ドル円は昨日触れたように、83円08銭に「雲」の上限がありサポートされるかに見えましたが、一旦割り込んだことで
現在は「雲」の中にいます。
「雲」を完全に抜けるには82円台前半まで下落する必要があり、ここからの下落はかなりスピードが弱まると観ています。
84円台半ばを5度ほどテストしたものの、抜け切れなく反落し82円台まで円が上昇したことで
やや円先高観が優勢になって来ましたが、まだレンジは下抜けしていません。
上記82円台前半を完全に抜けきって初めて、「レンジ抜け」したと判断すべきでしょう。
ユーロの上値が重い展開が続いているにもかかわらず、豪ドル、スイスなどは逆に上昇しています。
ドルに対する主要通貨の動きに変化が出てきており、「ユーロの全面安」が背景です。
円、豪ドル、スイスなどはドルに対して上昇傾向を強めている一方、ユーロは財政懸念からドルに対して下落を続けています。
ユーロの先安観が支配的なことで、その受け皿としてドルだけではなく、比較的安全な通貨群に資金が流れている、といった
状況かと思います。
豪ドルはパリティ(1.0)を回復し、海外の引け値でも1.0台を維持しています。
上記「安全通貨群」を買い、ユーロ、ドルなどを売る戦略が最も収益的に機能してくるものと思われます。
アイルランド、ポルトガルなどの格下げが相次ぎ、フランスの国債まで売られ始めている中、S&P
(スタンダード・アンド・プアーズ)はフランス国債の格付けを「AAA」の最上級に据え置くことを発表しました。
これにより、欧州財政危機の最悪の事態はまぬがれましたが、今後も欧州情報からは目が離せないことに
かわりはありません。
米景気に対する楽観的な見方が支配的ですが、住宅、雇用については予想通りまだ不透明な状況が続いています。
昨日発表された新築住宅販売件数は市場予想を下回っていました。
個人消費など米景気の回復が住宅、雇用の拡大に繋がる様な力強さを見せるには、まだ相当な時間が必要です。
その意味から、来年そうそうに発表される12月の雇用統計は今から注目度を増しています。
また、同じ日にバーナンキFRB議長が上院予算委員会で証言を行うことも決まりました。
米経済見通しや財政見通しなどについての意見が聞かれるものと思われ、こちらも注目されます。
Merry Chiristmas!!
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/30 | バーナンキ・FRB議長 | 「米経済は失業率を大きく下げるほど十分な速度で成長していない」と指摘し、雇用創出が最優先課題であるとの認識を示す。(オハイオ州での会合で)。 | ------ |
| 12/1 | ボス・国連チーフエコノミスト | 「オバマ政権と議会が追加の景気対策で合意しなければ、景気が来年に二番底に陥り、失業率は10%に上昇する可能性がある。」と指摘。(世界経済に関する国連の分析で) | ------ |
| 12/2 | トリシェ・ECB総裁 | 「ユーロ圏の不確実性は高い」「緊張があり、これを考慮しなければならない」(ECB理事会後の記者会見で) | ユーロドル1.31台半ばから1.32台半ばに |
| 12/9 | ECB月例報告 | 「少数の金融機関は中央銀行の供給する流動性に過度に依存しており、借り換え全体で相当な割合を占めている」 | ------ |
| 12/17 | メルケル・独首相 | 「私のビジョンでは、欧州はより緊密に共に成長するが、場合によってはスピードは異なる」 | ------ |
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