今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2010年12月30日(水)




おはようございます。




本年度最後のアナリストリポートになります。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドルが全面安の展開となり、円は再び81円台半ばまで
    上昇。重要な経済指標の発表は無かったものの、米長期金利の
    下落がドル売りを誘った。
  • ユーロも反発。1.31台前半から1.32台半ばまで
    ドル売りユーロ買いが進む。欧州財政危機に対する懸念があるものの
    ドル安に反応。1.30台後半が重要なサポートとして意識される。
  • 豪ドルも大幅に上昇。対ドルで一時1.0184を記録し、
    11月5日に記録した史上最高値を更新。
  • 株式市場も続伸。来年に向けて先高観が優勢となりダウは
    9ドル高で、1万1585ドルで引け。引け値ベースでは2008年
    8月以来の高値を記録。
  • 債券相場は上昇。7年債入札が好調だったことから買い物を
    集め価格は上昇し、長期金利は大幅下落。
  • 金価格は3日続伸し高値を更新。一方原油価格は反落。



ドル/円81.61 〜 82.23
ユーロ/ドル1.3126 〜 1.3240
ユーロ/円107.62 〜 108.10
NYダウ+9.84 → 11,585.38ドル
GOLD+7.90 →  1,413.50ドル
WTI−0.37 → 91.12ドル
米10年国債 −0.141 → 3.350%


本日の注目イベント

  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   12月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   11月仮契約住宅販売指数







ドルが主要通貨に対して全面安の中、円も再び81円台まで買われています。



昨日の東京時間では82円台前半で推移していたものの、欧州市場に入るとユーロが反発しドルが下落すると、



円も82円を割り込み81円台に入りました。



NY市場では米長期金利の大幅下落を背景にさらにドルが下落。円も前日の高値である81円81銭を抜け、



81円61銭まで上昇しています。






欧州勢も市場に戻り通常の取引環境になった途端の円高ドル安で、どうやら先週まで続いていたドル先高観も



修正を迫られる展開になってきました。



米景気の緩やかな回復基調と、長期金利の上昇を手掛かりにドルが徐々に反発してきましたが、結局85円には



届かず、84円半ばで折り返してきたと観られます。






昨日も述べましたが、81円台半ばまでドルが下落したことで、これまでドルサポートとして機能してきた



一目均衡表の「雲」を完全に下抜けし、さらに「遅行スパン」も下抜けを完了しています。



「日足」ベースで下抜けが完了したことでドル円は80円台を目指す可能性が高まってきたと思われます。



市場は再び「80円割れは時間の問題」と言われた11月初めのころの雰囲気になってきました。



野田財務大臣は「過度な変動がある場合には、断固たる措置を取るという姿勢に変わりはない」とのコメントを



28日には残しており、再び11月のあのころの状況に似てきています。






昨日はユーロも対ドルで反発しドル安に推移しています。



「日足」の200日移動平均線が1.3085辺りにあり、これが強力に機能しています。8営業日連続でこの水準突破を



試みていますが全て押し戻されており、これがユーロの買い戻しにも繋がっていると思われます。



反発のメドは1.3290−1.3300が重要な水準となります。



この水準を抜けるようだと1.35程度まで上昇する可能性も出て来ますが、個人的には欧州財政問題が根強く残って



いることから、ユーロの上昇には限界があると観ています。しかし、「ドル安傾向」がさらに進む様だとその可能性も



否定できません






円も81円台、ユーロも1.32台。さらに豪ドルも1.01台と、ドルサイドからの視点で観れば非常に重要な



水準にいると言えます。



足元ではドル安がもう少し進むと予想しますが、日本勢が年末年始で市場から離れる中、再び80円台突入があるのか



どうか注目されます。



本日も注目度の高い経済指標の発表がありますが、メインはやはり1月7日に発表される「12月の米雇用統計」です。



11月分の様なサプライズがあると、市場は再びドル売り一色となり、野田財務大臣も「断固たる・・・」とのコメントを



繰り返す事態になりそうです。



下値のメドは11月1日の80円21銭から84円51銭までの上昇分の76.4%にあたる81円22銭近辺です。



この水準を抜けると、再び「80円割れ」を意識する展開になりそうです。






今年1年のご愛読ありがとうございました。






来年は1月4日(火)からスタートする予定です。






良いお年を・・・。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/30 バーナンキ・FRB議長 「米経済は失業率を大きく下げるほど十分な速度で成長していない」と指摘し、雇用創出が最優先課題であるとの認識を示す。(オハイオ州での会合で)。  ------  
12/1 ボス・国連チーフエコノミスト 「オバマ政権と議会が追加の景気対策で合意しなければ、景気が来年に二番底に陥り、失業率は10%に上昇する可能性がある。」と指摘。(世界経済に関する国連の分析で)  ------  
12/2 トリシェ・ECB総裁 「ユーロ圏の不確実性は高い」「緊張があり、これを考慮しなければならない」(ECB理事会後の記者会見で)  ユーロドル1.31台半ばから1.32台半ばに
12/9 ECB月例報告 「少数の金融機関は中央銀行の供給する流動性に過度に依存しており、借り換え全体で相当な割合を占めている」  ------  
12/17 メルケル・独首相 「私のビジョンでは、欧州はより緊密に共に成長するが、場合によってはスピードは異なる」  ------  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和