2011年1月6日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米景気の回復を示す指標が相次ぎ、ドルは全面高。
対円では約2週間ぶりに83円台に乗せ、83円38銭まで上昇し
ほぼ高値圏で引ける。 - ドル高からユーロ、豪ドルも下落。両通貨ともに昨年末の水準まで
下落。 - スイス国立銀行(SNB)はアイルランドの国債と、同国の一部銀行
の社債を流動性供給オペの担保として受け入れることを停止すると発表。
ユーロ下落に拍車をかける。 - 民間雇用統計の大幅な伸びを背景に株式市場は続伸。資源株を除く
多くのセクターが概ね上昇。ダウは前日比31ドル上昇し、約2年半ぶりに
1万1700ドル台を回復。 - 株高から債券相場は下落。長期金利は1週間ぶりの高水準に。
- 金は続落。原油価格も90ドルを割り込んだ後、景気回復を理由に
再び90ドル台に乗せて引ける。 - 12月ADP雇用数 → +29.7万人
- 12月ISM非製造業景況指数 → 57.1
| ドル/円 | 82.21 〜 83.38 |
| ユーロ/ドル | 1.3125 〜 1.3223 |
| ユーロ/円 | 108.63 〜 109.71 |
| NYダウ | +31.71 → 11,722.89ドル |
| GOLD | −5.10 → 1,373.70ドル |
| WTI | +0.92 → 90.30ドル |
| 米10年国債 | +0.129 → 3.467% |
本日の注目イベント
- 欧 12月ユーロ圏景況感指数
- 欧 11月ユーロ圏小売売上高
- 米 週間失業保険申請件数
ADP雇用者数の発表を受けてドルが主要通貨に対して大幅に上昇しました。
同指標は事前予想の10万人プラスを大きく上回っただけではなく、11月の同指標の約3倍にあたる
29.7万人の増加でした。
昨年秋口から緩やかな回復を続けてきた米景気の中でも、「雇用と住宅」部門の改善が大幅に遅れ、
これが米景気全体の足を引っ張り、ドルの上昇を阻んできたわけです。
それが昨日は、ADP雇用者の大幅な伸びを契機にドルは急反発しました。
内訳をみると特に、従業員50−499人の中堅企業では14万4千人増え、同49人以下の小企業は11万7千人増加と、
大企業以外の増加が顕著でした。
加えて、調査会社チャレンジャーグレイ・アンド・クリスマスが発表した12月米企業の人材削減数も
大幅に縮小していたことで、久しぶりに米労働市場の回復に対する期待感が高まった様です。
さらにISM非製造業景況指数も市場予想を超え、ドル上昇に拍車をかけた格好になっています。
言いかえれば、ファンダメンタルズを忠実に反映した相場展開だったということになります。
ADP雇用者数が大幅に伸びたことで、明日発表される12月の雇用統計も大きく改善しているのでは
ないか、という期待感がドル買い戻しに繋がったわけですが、この2つの雇用統計は必ずしも一致しないことが
度々あることから、まだ安心してドルを買えばいいとは言い切れません。
ADP雇用者数は民間部門のみを集計しており、政府部門は含まれていません。
従って、政府部門の雇用者数が大幅に減少しているようだと全体の伸びも限定的ということにもなります。
11月の同部門雇用者数は1万1千人の減少だったことから、ここは慎重に見極める必要がありそうです。
ドル円は上記2つの指標を受け急反発し、83円38銭まで買われました。
テクニカル(日足)のポイントでもあった「雲」と「100日移動平均線」を次々に上抜けし、力強い上昇を見せました。
ただ、一目均衡表で最も重要な「遅行スパン」はローソク足を上抜けできていないことから、目先ドルが本格的な上昇傾向に
入ったと観ることは、現状ではできないと考えます。
上記「遅行スパン」が完全に抜け切ったときには「相場観」の修正も余儀なくされますが、明日の雇用統計も含め、ここは
慎重に見極めておきたいところです。
それにしても、今年最初の取り引きである3日に81円を割り込み、2日後の昨日83円台前半を記録したことで、既にドル底値から
約2円50銭の値動きを示しています。
基本的には値幅が限られ、ボラティリティーの低いドル円ですが、今年は大きな値動きがあることを暗示しているのかもしれません。
ユーロは対ドルで1.31台前半まで下落し、ある程度予想された値動きになっています。
一時は1.34台後半まで買い戻されたユーロですが、再び「定位置」(?)に戻ってきたようにも思えます。
しかし、昨年来何度か試して跳ね返された1.3085の水準を抜け切るまでは明確な方向感はでていないと
思われます。
それでも今回のユーロの下落は、ドル高の影響があったと同時に、アイルランドのソブリンリスクが再度注目されたことも
影響しています。(参照:上記「ひと目でわかる昨晩の動き」)
小康状態を保っていたユーロも再び南欧諸国の財政問題がクローズアップされるような状況になると、上述の重要なポイント
である1.3085レベルを抜けてくる可能性も出て来ます。
因みに、この水準は「200日移動平均線」(日足)がしっかりサポートしており、テクニカルがうまく機能している
ことが確認されます。
豪ドルも米ドルが買い戻されたことや、さらにはオーストラリアで起きた大洪水の影響もあり軟調に推移しています。
昨日は金など商品相場下落の影響もあったものと観られます。
対円では2日続けて82円台を割り込み約1か月ぶりの安値を付けていますが、円が大幅に下落した事で再び83円台に
戻しています。
基本的なレンジは82−85円と観ていることに変化はありません。
これまで通り、83円台後半では一旦利益を確定して置くことが必要かと思われます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
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