今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年1月19日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は82円台前半から後半にかけてやや神経質な展開。
    NY市場の朝方は、前日の円の高値と同水準の82円35銭近辺を
    試したが、米長期金利の上昇に伴いドルが反発し82円台後半に。
    その後は82円台半ばまで下落して引け。
  • ユーロも1月の独ZEW景気予測指数が予想を大きく上回った
    ことから上昇。一時1.34台半ばまでユーロ高が進んだものの、
    上値も重く1.33台後半まで下落。
  • ユーロ高からユーロ円も約1ヵ月ぶりに111円台まで上昇。
    しかし、買い意欲も続かずユーロドルの下落と共に値を崩す。
  • オバマ大統領は経済成長や雇用創出のため、政府の規制を緩和
    する大統領令に署名。
  • 株式市場は続伸。シティーグループの決算内容が予想を下回る
    結果だったものの、商品株の値上がりなどからダウは50ドル高で
    1万1800ドル台に乗せた。
  • 債券相場は下落し長期金利は上昇。2年債と30年債の利回り格差
    が過去最大となる4.01%まで拡大し、インフレが加速するとの
    見通しが背景。
  • 金は反発。原油は小幅に反落。
  • 1月NY連銀製造業景気指数 → 11.92(市場予想は12.50)
  • 1月NAHB住宅市場指数  → 16(市場予想は17)



ドル/円82.33 〜 82.83
ユーロ/ドル1.3357 〜 1.3467
ユーロ/円110.19 〜 111.15
NYダウ+50.55 → 11,837.93ドル
GOLD+7.70 →  1,368.20ドル
WTI−0.16 → 91.38ドル
米10年国債 +0.035 → 3.366%


本日の注目イベント

  • 英   12月失業率
  • 米   米中首脳会談(ワシントン)
  • 米   12月住宅着工件数
  • 米   12月住宅着工許可件数
  • 米   決算発表 → ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴ、バンクオブ・NY・メロン







連休明けのNY市場でドル円は82円台前半を試しましたが、前日と同様82円35銭近辺で「Uターン」しています。



ユーロドルが再び上昇するなど、市場はややドル安の流れが主流になりつつあることが背景だと思われます。



特にドル売りの材料があったわけではなく、欧州財政危機がひとまず後退したことからユーロ買いにやや安心感がでてきた



ことが理由です。しかし一方では、2日間にわたって行われていた欧州財務相会合では特に目新しい進展も観られず、欧州財政危機



が完全に払拭されてはいないとの観測も根強く残っています。



この様な状況からユーロドルが全体の相場を引っ張る展開が続いており、ドル円もその流れに沿った動きかと思います。



ただ、値幅が徐々に狭まってきており、上値は83円50銭近辺、下値は82円35銭近辺で固まりつつありますが、



レンジを抜けた時の動きには注意したいと再度記しておきたいと思います。






為替市場とは裏腹に米株式市場は堅調に推移しています。



昨日もシティーグループの決算が発表され、黒字に転換したものの市場予想には届きませんでした。



さらにアップルのジョブスCEOが病気療養のため休養するとの「悪材料」があったにもかかわらず、ダウは50ドル高と



昨年来高値を更新しています。






そのアップルは株式市場終了後に決算発表を行いました。前年同期比78%の増益を記録し、純利益も60億ドル(約5000億円)



と、好決算でした。



時間外取引では同社の株価が一時4.5%上昇したことから、明日の米株式市場に好影響を与えるものと思われます。



株式市場と為替の相関度は昨年ほど強くはありませんが、株高は基本的にはドル高に繋がり易く、資金が債券市場から株式市場に



流れ長期金利の上昇をもたらすことでドル買い材料になります。






米10年債利回りもこのところレンジ取引となっています。



3.25−3.50%内での取引が続き、ドル円相場とも最も関係が深いだけに方向感のない債券相場がドル円の値幅を



狭めているとも言えます。



米長期金利は今年に入ってこのレンジを一度も抜けていません。



昨日は30年債が売られてことで、2年債との利回り格差が過去最大の4.01%までステープ化しています。



今後米景気が徐々に持ち直しを見せれば、市場にインフレ期待が高まり30年債はもう一段売られることになります。






しかし足元では消費者物価指数も1.0%以下とインフレの兆しは観られません。



先週のトリシェECB総裁の「インフレ圧力発言」のような状況はまだまだ先のことと思われます。



ECBが利上げに踏み切ればドル安ユーロ高に振れることから、しばらくはユーロ圏、米国の両方の消費者物価指数を注視する



動きかと思います。






本日は米住宅関連の指標が発表されます。



住宅着工件数は昨年前半まではほぼ60万戸前後で安定していましたが、秋口以降55万戸に減少しています。



今夜の12月住宅着工件数も55万戸と予想されています。



住宅市場に底入れ感がでてくるのかどうかというところです。



また大手金融機関の決算発表についてはゴールドマンを始め多くの決算発表が予定されています。



これまで発表済みの内容は強弱まちまちだったことから、金融機関の収益力のすう勢を見極める意味で再び注目されます。













What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
 1/7   バーナンキ・FRB議長   「雇用市場が完全に正常化するにはあと4−5年掛かる可能性がある」上院予算委員会で議会証言。   債券市場では金融緩和継続との見方から債券が買われ、長期金利は下落。 
 1/7   グールズビー・米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長   「失業率が大きく低下したが、依然として受け入れがたいほど高い。過去2年の雇用喪失を取り戻すためには、力強い雇用改善が必要だ」2010/12月の雇用統計発表を受けて。      ----- 
 1/11   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁   「米経済が成長ペースを速め始め、景気回復の持続性の高まりが続けば、国債購入プログラムを見直す必要が出て来る」「徐々に針路を反転し始めなければ、われわれの緩和策への積極性が裏目に出る可能性がある」講演で。      ----- 
 1/12   メルケル・ドイツ首相   「われわれは必要ないかなる手段も講じる意向であり、あらゆる点について段階を追って協議する」「ドイツはユーロの安定を維持するために必要なあらゆる措置を取る」ベルリンの講演で。      ----- 
 1/13   トリシェ・ECB総裁   「インフレ率が数カ月にわたり2%超を維持する可能性がある」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。  ユーロドル1.32台 → 1.33台に
 1/14   ガイトナー・米財務長官   「もっと急速な人民元上昇が中国の利益にかなうとの認識に変わりはない」胡錦濤主席の訪米を前に記者団に。。      ----- 
 1/17   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁   「米国で経済成長の勢いが増し続け、景気見通しが一段と明るくなった場合、アクセルから足を徐々に離す方法について考え始める時となる可能性がある」利上げについて「可能性はあり、これを否定できない」サンチャゴで記者団に。      ----- 

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和