2011年1月26日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドルは全般的に下落。米長期金利が下落したことで主要通貨に対して
売られ、ドル円では一時82円を割り込んだ。 - オバマ大統領が今夜の一般教書演説で、非国防裁量予算を
5年間凍結する案を発表するとの見通しから、債券相場が上昇。 - ポンドは5期ぶりにGDPがマイナスを記録したことで
急落。10−12月期のGDPは−0.5%で、12月の寒波の
影響が大きかったと観られる。 - ドル安が進む中、ユーロは一時1.37台に乗せたものの
大台は維持できず、1.36台後半引け。 - 米株式市場は前日の高騰もあり朝方から下落。しかし、オバマ大統領の
一般教書で景気刺激策が出されるとの見方から下落幅を縮小。
ダウは3ドル安、ナスダックは小幅高で終える。 - 欧州金融安定基金(EFSF)は初の債券を発行。50億ユーロ
を発行し、日本も2割程度購入する見込み。 - 債券相場は10年債、30年債を中心に大幅に上昇。一般教書で
非国防裁量予算の5年間凍結見通しと、NY連銀が77億ドル相当の
国債を買い入れたことが背景。長期金利は大幅に低下し3.3%台に。 - 金は大幅に反落し、約3ヵ月ぶりの水準に。原油も大幅に続落し、
商品市況の調整が続く。 - 11月ケース・シラー住宅価格指数 → −1.59%
- 1月消費者信頼感指数 → 60.6
- 11月FHFA住宅価格指数 → ±0
- 1月リッチモンド連銀製造業指数 → 18.0
| ドル/円 | 81.97 〜 82.67 |
| ユーロ/ドル | 1.3577 〜 1.3705 |
| ユーロ/円 | 111.96 〜 112.79 |
| NYダウ | −3.33 → 11,977.19ドル |
| GOLD | −12.20 → 1,332.30ドル |
| WTI | −1.68 → 86.19ドル |
| 米10年国債 | −0.070 → 3.334% |
本日の注目イベント
- 豪 シドニー休場(オーストラリアデー)
- 欧 ECBシュタルク理事講演(キ―ル)
- 英 BOE議事録
- 米 12月新築住宅販売件数
- 米 FOMC政策金利発表
まもなく始まるオバマ大統領の一般教書演説で、財政赤字削減策として非国防裁量予算の5年間凍結を
発表するとの見通しが台頭し、米債券相場が急騰、長期金利が大幅に下落しドルが売られました。
また、ブルームバーグは「オバマ大統領は安全保障、国防費でも削減を検討。ゲーツ国防長官が提示した向こう5年間で
780億ドル(約6兆4千億円)の国防総省予算削減策を支持する意向」とも伝えています。
5年間の凍結案がどれほどの赤字削減効果があるかは不透明としながらも、債券市場では「国債の供給が減る」との
見方から債券価格の上昇に繋がっています。
一般教書ではさらに、長期雇用機会の創出や、景気刺激策も盛り込まれる見通しで注目されます。
昨日発表された米経済指標は強弱まちまちでしたが、やはり住宅価格の下落には歯止めがかかっていないことが確認されています。
昨年11月のケース・シラー住宅価格指数は全米20都市で前年同月比1.59%の下落でした。
これは昨年1年間を通しても、最も大幅な下げです。
20都市のうち16都市で、価格が前年比で下落しており、最も下落の大きかったのはアトランタで7.9%を
記録しています。
米住宅市場は、中古住宅販売が堅調に推移するなど「底入れの兆し」は見えてきたようですが、不動産価格の下落は
止まっていないことが確認された格好です。
不動産協会関係者のコメントでは「これから2番底をつけに行く」との見方もあり、まだまだ先行き不透明な状況が
続くと見ているようです。
長期金利の下落を背景にドル円は1週間ぶりに81円台まで下落しましたが、前回は81円85銭で押し戻されており、
昨日のNYでも82円台前半まで反発して引けています。
83円台が重くなっている状況で、「三角保ち合い」(さんかくもちあい)の下限を割り込んできた形になっています。
一目均衡表(日足)でも「雲」を下抜けしていることから、「雲の下限」である「先行スパン1」が82円38銭に位置し、
頭を抑える形になっています。
この水準が目先レジスタンスとなりドルの戻りを抑えるとすれば、81円台での取引が中心となる可能性が高くなり、
現在上値の重い83円台前半が、82円台前半まで下方修正されそうに思います。
これまでの展開は81円台まで突っ込んでも82円台に戻されて引ける展開が続いてきましたが、今夜のNY市場で
81円台で引ける状況になれば、いよいよ取引レンジが修正されそうな気もします。
「三角保ち合い」を下抜けし、下落に勢いがつく可能性があることから、82円の攻防には注目したいと思います。
同時に相場の主役はユーロであることに変わらないことから、ユーロの動きからも目が離せません。
ユーロドルは昨日1.37台にわずかですが乗せています。
一目均衡表を観ても「雲」を完全に上抜けしています。
再び1.37台に乗せ定着するようだと、ドル円も81円台に下落している可能性が高いと思われます。
結局、市場ではドル安の流れがやや鮮明になりつつある状況と言えますが、まもなく行われるオバマ大統領の一般教書演説で
ドル高の材料が出てくることも考えられます。
市場の地合いがドル買い材料よりもユーロ買い材料に反応しやすい状況に注意しながらも、米東部時間19時から始まる
一般教書演説には注目です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 1/7 | バーナンキ・FRB議長 | 「雇用市場が完全に正常化するにはあと4−5年掛かる可能性がある」上院予算委員会で議会証言。 | 債券市場では金融緩和継続との見方から債券が買われ、長期金利は下落。 |
| 1/7 | グールズビー・米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長 | 「失業率が大きく低下したが、依然として受け入れがたいほど高い。過去2年の雇用喪失を取り戻すためには、力強い雇用改善が必要だ」2010/12月の雇用統計発表を受けて。 | ----- |
| 1/11 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「米経済が成長ペースを速め始め、景気回復の持続性の高まりが続けば、国債購入プログラムを見直す必要が出て来る」「徐々に針路を反転し始めなければ、われわれの緩和策への積極性が裏目に出る可能性がある」講演で。 | ----- |
| 1/12 | メルケル・ドイツ首相 | 「われわれは必要ないかなる手段も講じる意向であり、あらゆる点について段階を追って協議する」「ドイツはユーロの安定を維持するために必要なあらゆる措置を取る」ベルリンの講演で。 | ----- |
| 1/13 | トリシェ・ECB総裁 | 「インフレ率が数カ月にわたり2%超を維持する可能性がある」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロドル1.32台 → 1.33台に |
| 1/14 | ガイトナー・米財務長官 | 「もっと急速な人民元上昇が中国の利益にかなうとの認識に変わりはない」胡錦濤主席の訪米を前に記者団に。 | ----- |
| 1/17 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「米国で経済成長の勢いが増し続け、景気見通しが一段と明るくなった場合、アクセルから足を徐々に離す方法について考え始める時となる可能性がある」利上げについて「可能性はあり、これを否定できない」サンチャゴで記者団に。 | ----- |
| 1/19 | オバマ・米大統領 | 「中国の人民元が今も過小評価されている」「中国のさらなる柔軟化を歓迎する」米中首脳会談で。 | ----- |
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