今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年6月27日(金)


おはようございます。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • NY市場では株式市場の大幅安が引き金になり、原油価格の急騰、ドルの急落、ドルが売られる
    典型的なパターンにはまりました。
  • ゴールドマン・サックスがシティーグループとGMの投資判断引き下げで、NYダウが急落。
    350ドルを超すさげになりました。
  • WTI原油価格も史上高値を更新し、一時140ドル台を付けました。
  • 5月中古住宅販売件数 → 年率換算499万戸(前月比2.0%プラス)
  • 1−3月期GDP確定値 → 1.0%に上方修正

ドル/円106.61 〜 107.67
ユーロ/円168.01 〜 169.30
NYダウ−358.41  → 11,453.42ドル
Gold+32.80    →915.10 ドル
WTI+5.09  →  139.64ドル
米10年国債−0.064  → 4.039%


本日の注目点

  • 欧 ユーロ圏4月経常収支
  • 米 5月個人所得・支出
  • 米 6月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値
  • 米 5月PCEデフレーター


ここに週間ほど108円を挟む狭いレンジを抜け切れないでいたドル/円が、一気に106円台に

急落しました。きっかけはNYダウの大幅安でしたが、背景にはこのところの「ドル楽観論」が

蔓延していたことが挙げられると思います。

昨日のように、ユーロ高・ドル安が大幅に進んだにもかかわらず、ドル・円は蚊帳の外で、相変

わらず108円前後で取引されていました。いわば他の通貨に歩調を合わせてきたというところでしょうか。

ドル買い持ちのポジションも積みあがっていたようです。

3/17の95.77からドルサポートラインを引くと、丁度106.60あたりの重要なポイントでしっかり反転しています。

106.40-60を上回る水準で取引されている限りドル上昇のトレンドは変わらないと観ています。

ユーロ・円は押し目を拾いたいスタンスで臨んでいます。


ドル円日足

ドル/円は安値からのトレンドラインで止められた。


2008年4月分(PDF) 2008年5月分(PDF)

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
6/25 バークレーズ銀行 三井住友、カタール投資庁などから9500億円を増資。 ---
6/25 トリシェ
  ECB総裁
前回述べた利上げ示唆発言に対して「加えたり、撤回したりすることはない。」と表明し、 急激な利上げは無いことを示しながらも、次回の利上げを再度示唆した。 ユーロ・ドル1.56台から1.57台
ユーロ・円168円台から169円台へ
6/22 サウジアラビア 原油価格の高騰で「サウジは将来的に生産能力を最大で、現在の1.5倍となる日量1500万
バレルに引き上げる。」ジッダで開催された緊急閣僚会合で表明。
---
6/19 シティーグループ
クリッテンデンCFO
「4−6月期も多大な損出が続きそう。」と発言。 ---
6/17 ゴールドマン
  サックス
米銀は貸倒損出や資産評価損が続くため、今後さらに650億ドル(約7兆340億円)の
増資が必要となる可能性があると指摘。
---
6/17 ウオールストリート
ジャーナル
米国は秋以前に利上げをする可能性は少ない、と報道。 ---
6/16 ラッカー
リッチモンド
連銀総裁
「インフレは許容できないほど高い。」と発言。 ---
6/14 ポールソン
財務長官
同時に、「米経済は依然として試練に直面している。」とも発言。 ---
6/14 ポールソン
財務長官
G8財務相会合で「米経済は長期的潜在力は強い。ファンダメンタルズを反映すればドルが強くなるのは自然。」 ---
6/12 ブロッサー
フィラデルフィア
連銀総裁
「インフレ期待抑制のため予防的利上げをすべき」と講演で発言。 米債券価格下落(金利上昇)
長期金利が4.2%に急上昇。
6/11 ベージュブック 「経済活動は引き続き弱い」と総括 ---
6/11 シュタルク
  ECB理事
「連続利上げを考えているわけではない」 ---
6/10 ブッシュ米大統領 「われわれは強いドルを信じている」
「経済の相対的な価値が最終的には(ドルの)価値を決める」とドル安を牽制
106円台後半から107円台へ
6/10 バーナンキ
FRB議長
「米景気減速のリスクは後退した。」とインフレ抑制の決意を改めて示す。 106円台後半から107円台へ
6/9 リーマンブラザーズ 3−5月期決算の最終損益が約28億ドル(約2900億円)の赤字になるとの見通し発表。
同時に、60億ドル(約6300億円)の増資も発表。
---
6/9 フイッシャー
ダラス連銀総裁
インフレ抑制のため利上げが必要になる可能性を示唆。 ドル高へ。
6/9 ガイトナー
  NY連銀総裁
「ドルの動きを非常に注視している。」 ドル高へ
6/9 ポールソン
財務長官
「為替介入の選択肢を排除しない。」米CNNのインタビューに答えて。
(これまでのドル高誘導から、介入に言及する一歩踏み込んだ発言に)
ドル高へ
6/7 日米中印韓
 五カ国エネルギー相会合
共同声明で原油高は「消費国、産油国双方の利益に反する」
 6/6NYMEXでの原油大幅高を受けて。
ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/5 トリシェ
  ECB総裁
「次回会合で小幅な利上げを実施する可能性を排除しない。」定例理事会後の記者会見で。 ユーロ/ドル1.54前半から1.55後半へ 上昇。
同時にユーロ/円も大幅にユーロ高
6/4 バーナンキ
  FRB議長
最近のインフレ率について「望ましい水準よりかなり高い」と、前日に引き続き警戒感を 表す。 ドル高へ。104円後半→105円30銭
6/3 ジョージソロス
(米 投資家)
「原油価格はバブルである。」との認識を示す。 ---
6/3 ウォールストリート
  ジャーナル紙
米大手証券リーマンブラザーズが30億ー40億ドルの資本増強を検討していると報道。
近く発表される3−5月決算で3億ドル以上の赤字の可能性を指摘。
---
6/3 バーナンキ
FRB議長
「ドルや安が輸入物価や消費者物価の歓迎できない上昇を招いている」
「インフレやインフレ期待の意味することに注意している」
「現在の政策は適切な位置にある」など、軸足をインフレ対策に置く発言をし、
  これまでの金融緩和政策の転換を示唆。(講演で)
ドルが全面高となり、NYダウは大幅下落
6/2 ポールソン
財務長官
「金融マーケットの混乱終焉にはもう数ヶ月時間がかかる」との「認識を示す。
サブプライムローン関連で152億ドル(約1兆5300億円)の損出を計上。
ドルが全通貨に対して下落。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和