今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年2月22日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • NY市場が休場だったため、取引は限定的。
    中東情勢の悪化に伴い、地域的にも近いユーロは下落。
    1.37台から1.36台半ばまで売られる。
  • ロンドンFTSE、ドイツDAXなど欧州主要国の株式
    が下落したこともユーロ売りに。
  • ドル円は83円台前半で小幅な値動き。ユーロが下落したことで
    クロス円は全般的に下落。安全資産としての円に買いが入ったとの指摘も。
  • リビアでのデモの拡大から北海ブレントが急騰。約2年5ヵ月
    ぶりに105ドル台まで上昇。
  • ECBのシュタルク理事は、フランクフルトでのイベントで
    必要とあればECBは利上げすると述べた。
  • 2月独ifo景況指数 → 111.2
  • 2月独製造業PMI(速報値) → 62.6
  • 2月独非製造業PMI(速報値) → 59.5



ドル/円83.07 〜 83.27
ユーロ/ドル1.3648 〜 1.3709
ユーロ/円113.56 〜 113.82
NYダウ----- → 12,391.25ドル
GOLD ----- → 1,388.60ドル
WTI ----- → 86.20ドル
米10年国債 ----- → 3.580%


本日の注目イベント

  • 独   3月独GFK消費者信頼感調査
  • 米   2月消費者信頼感指数
  • 米   12月S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 加   12月カナダ小売売上高







中東情勢の悪化が拡大しています。


リビアでは治安部隊が反政府デモ隊を攻撃し多数の死者が出た模様です。


安全資産への資金の流れから、欧州株式市場は下落し、ユーロが売られ、ドルと円が買い戻された展開でした。


また、リビアは産油国のため原油供給がストップする可能性があることから、北海ブレントは105ドル台まで


急騰し、さらに金価格なども上昇しています。





NY市場が休場だったことで、商品価格の上昇は限定的だったものの、今夜のNY市場ではその影響は避けられない


ものと思われます。


WTIの原油価格上昇と、金価格がもう一段上昇すると観られ、ドル売りに繋がる可能性もあります。


本来は「有事のドル買い」ですが、上記商品は対ドルで取引されるため、商品相場の上昇はドルの下落を意味します。


そしてドルが売られれば、ドル安から円が買われる可能性もあります。





注目すべきは本日の日経平均株価と、NY株式市場です。


昨日は欧州株式市場が軒並み下落したことから、今日の東京株式市場も下落が予想され、大幅な下落となれば、


海外市場へも伝播することになります。


そしてNY市場がどのような反応を見せるかが最も注目されるところです。


このところのNY株式市場は上昇が続いており、これが世界の株式市場を押し上げているとも言えます。


今月に入ってもその流れは変わらず、2月だけでもNYダウは約500ドルも上昇しています。


利益確定の売りが大量に出るようだと、一日で100−200ドル下落の可能性もあると思われます。


その結果、安全資産の債券が買われ、長期金利の下落に繋がり、結局ドル売り円買いへと連鎖していきます。


このように、株式市場の行方が為替にも大きく関わってくることから、今夜のNY株式市場には注目です。





もう一つ気になるのが、ユーロ圏の利上げの可能性です。


昨日もECBのシュタルク理事はフランクフルトのイベントで、「必要な場合には直ちに断固たる行動を起こす用意がある」


「ECBは必要なら金融政策のスタンスを変更しなければならない」と語っています。


さらに先週も利上げに前向きな発言を行ったビニスマギ理事も昨日は香港で、「景気は明らかに改善されている。現在の


判断を見直すべきかもしれない」と述べています。


1月のECB理事会後、記者会見の席でトリシェ総裁がユーロ圏のインフレ圧力に関して発言して以来、利上げを示唆する


コメントが続いています。


今のところ為替への影響は限定的ですが、利上げに踏み切れば、現在でもドルや円との金利差がある中、さらに金利差拡大から


ユーロ高が進む可能性もあります。


2ヵ月連続で2%を超える消費者物価指数を記録したユーロ圏です。


足元では原油価格の上昇や穀物価格の上昇が続いており、さらなる消費者物価への影響も懸念されます。


来月3日に予定されているECB理事会で利上げに踏み切るのかどうか、非常に注目されます。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
 2/3  トリシェ・ECB総裁 インフレ期待は「引き続きしっかりと抑えられている。」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.37台後半から1.36台に急落。ユーロ円は112円台→111円台半ばに。
 2/3  バーナンキ・FRB議長 「失業率が通常の水準に低下するには数年かかるだろう。」「失業率を下げるには2.5%の成長が必要。」プレスクラブの会見で。       ------  
 2/4  ファンロンパイ・EU大統領 「通貨ユ−ロは強いが、唯一の弱点は域内の競争力に隔たりがあることだ。」EU首脳会談後の記者会見で。       ------   
 2/8 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「FRBのバランスシートをこれ以上拡大させるのには非常に慎重だ。それに繋がるような措置には恐らく反対票を投じるだろう。」ダラスでの講演で。       ------   
 2/9  バーナンキ・FRB議長 「経済成長のペースは今年加速する可能性が高いとみられるものの、失業率はしばらく高水準にとどまりそうだ。」下院での議会証言で。  ややドル安に反応。ユーロドル1.36台 → 1.37台に。 
 2/14 ダドリー・NY連銀総裁 「(景気見通しの)明るさはかなり増した。それ以前に講じた金融措置が遅れて効果を発揮している。」NYでの講演で。       ------   
 2/18 ビニスマギ・ECB専務理事 「世界的なインフレの高まりに伴い、利上げの必要性が生じる可能性がある。」ブルームバーグとのインタビューで。  ユーロドル 1.36台から1.37台まで上昇 
 2/21 シュタルク・ECB理事 「必要な場合には直ちに断固たる行動を起こす用意がある」「ECBは必要なら金融政策のスタンスを変更しなければならない」FFTでのイベントで。      ------  
 2/21 ビニスマギ・ECB専務理事 「景気は明らかに改善されている。現在の判断を見直すべきかもしれない」香港で      -----  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和