2011年2月25日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- リビア情勢の混迷が続き、リスク回避が先行する中
円とスイスフランが引き続き買われ、ドル安が進行。 - ドル円はNY市場で81円台半ばまで下落し3週間ぶりの
水準を記録。欧州時間帯では原油など商品価格が上昇し、株安
債券高が進むと円は対主要通貨で急伸し、豪ドル円は
一時、81円台後半まで下落。 - NY市場では原油価格が利益確定の売りに押され下落したものの、
ドル安の流れは変わらず、ユーロドルも1.38台前半まで上昇。 - 株式市場は下落したものの売り買いまちまち。ダウは37ドル安
と3日続落、ナスダックは反発し15ドル高。 - 債券価格は上昇。リビア問題が長期化するとの見方から依然
買い意欲旺盛。30年債利回りは今月に入り最低水準まで低下。 - 原油価格は103ドル台まで上昇したが、サウジアラビア高官が
増産を示唆したことから反落。金は小幅に上昇し8日続伸。 - 1月耐久財受注 → +2.7%
- 週間失業保険申請件数 → 39.1万件
- 1月新築住宅販売件数 → 28.4万件
- 12月住宅価格指数 → −0.3%
| ドル/円 | 81.62 〜 81.97 |
| ユーロ/ドル | 1.3758 〜 1.3822 |
| ユーロ/円 | 112.43 〜 113.15 |
| NYダウ | −37.28 → 12,068.50ドル |
| GOLD | +1.80 → 1,415.80ドル |
| WTI | −0.82 → 97.28ドル |
| 米10年国債 | −0.032 → 3.451% |
本日の注目イベント
- 欧 1月ユーロ圏マネーサプライ
- 欧 アイルランド総選挙
- 独 2月独消費者物価指数(CPI)
- 英 第4四半期英GDP(速報値)
- 米 第4四半期GDP(改訂値)
- 米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁パネル討論会に参加
- 米 イエレン・FRB副議長パネル討論会に参加
アジア時間では82円台前半で下げ止まっていたドル円でしたが、欧州時間に入ると円買いが活発になり
81円台に入りました。
同時に、ユーロ円、豪ドル円など主要通貨に対しても円買いが加速し、「円全面高」の様相となりましたが、
ユーロやポンドなど利上げ観測が高まっている通貨が対ドルで上昇に転じると、クロス円が上昇し、結局、
「往って来い」の相場展開となりました。
欧州時間では原油価格も急騰し、金など安全資産も買われ、その流れから円買い、スイスフラン買いが顕著でしたが
NY市場ではその流れも一服し、各市場はやや落ちつきを取り戻した様です。
それにしても、今回のような非常時には円買いが一気に進み、昨日の欧州時間の円急騰劇は、2008年9月の
リーマンショック直後の状況を彷彿させました。
全ての通貨に対して円買いが殺到し、レートや水準は無視されビットが叩かれる異常な状況です。
「リスク回避」の流れはNY株式市場の大幅下落から始まりましたが、結局昨日もNY株式市場が下落したことで
この流れは収まってはおらず、小康状態です。
リビア情勢は依然として緊張が続いており、反政府運動の波は中東諸国だけではなく、中国や北朝鮮にも波及しそうな
状況になってきました。
オバマ大統領はこの事態に「容認できない」と強く非難し、リビアに対する経済制裁を含むあらゆる選択肢の検討を
始めていると、メディアは伝えています。
米国とリビアの経済的な結びつきはそれほど強くないことから、より関係の深いEUとの連携も選択肢に入っている
ようです。
金融市場は「中東情勢一色」で、ファンダメンタルズもテクニカルもほぼ機能しない状況です。
皮肉にも、米国をはじめ先進国がおこなってきた「金融緩和策」が相場の振れを大きくしているとも言えます。
「過剰流動性」により、大量の資金が株式市場から債券市場に流れ、為替市場でもドルから円やスイスフランに
流れ、通貨間の振幅を大きくしています。為替、株式、原油などの先物市場では、手元のキーボードをワンクリックするだけで
瞬時に大量のマネーを移動させることができます。
このため、個人投資家にとっては先の読めない、難しい相場展開となっていますが、ここは敢えてポジションを
取る必要はありません。
すでにポジションを保有しているのいであれば、その量を縮小する方が無難と言えます。
極力リスクを減らし、嵐の過ぎ去るのを待つのも重要な戦略の一つです。
ドル円は81円台半ばまで下落したことでテクニカルではドル下落を示しています。
一目均衡表(日足)では、ローソク足を上抜けし「好転」を見せていた遅行スパンも足元では「逆転」を示し
ドルの下落を示唆しています。
既に「雲」も下抜けしており、相場の過熱感を示す「ストキャスティクス」では「売られ過ぎ」を示してはいますが、
ドルの反発は限定的と思われます。
今日も東京株式市場とNY株式市場がカギを握っています。
楽観的なシナリオでは、週末でもあることから日経平均株価が反発し、今夜のNYでも株価が上昇するようだと
ドル円は82円30−50銭あたりまで反発する可能性があると思われます。
昨日のNY株式市場ではダウは前日比マイナスで引けていますが、ナスダックはプラスでした。
楽観シナリオの可能性も多少あるのではないかと思われますが、これももちろん中東情勢次第です。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 2/3 | トリシェ・ECB総裁 | インフレ期待は「引き続きしっかりと抑えられている。」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.37台後半から1.36台に急落。ユーロ円は112円台→111円台半ばに。 |
| 2/3 | バーナンキ・FRB議長 | 「失業率が通常の水準に低下するには数年かかるだろう。」「失業率を下げるには2.5%の成長が必要。」プレスクラブの会見で。 | ------ |
| 2/4 | ファンロンパイ・EU大統領 | 「通貨ユ−ロは強いが、唯一の弱点は域内の競争力に隔たりがあることだ。」EU首脳会談後の記者会見で。 | ------ |
| 2/8 | フィッシャー・ダラス連銀総裁 | 「FRBのバランスシートをこれ以上拡大させるのには非常に慎重だ。それに繋がるような措置には恐らく反対票を投じるだろう。」ダラスでの講演で。 | ------ |
| 2/9 | バーナンキ・FRB議長 | 「経済成長のペースは今年加速する可能性が高いとみられるものの、失業率はしばらく高水準にとどまりそうだ。」下院での議会証言で。 | ややドル安に反応。ユーロドル1.36台 → 1.37台に。 |
| 2/14 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「(景気見通しの)明るさはかなり増した。それ以前に講じた金融措置が遅れて効果を発揮している。」NYでの講演で。 | ------ |
| 2/18 | ビニスマギ・ECB専務理事 | 「世界的なインフレの高まりに伴い、利上げの必要性が生じる可能性がある。」ブルームバーグとのインタビューで。 | ユーロドル 1.36台から1.37台まで上昇 |
| 2/21 | シュタルク・ECB理事 | 「必要な場合には直ちに断固たる行動を起こす用意がある」「ECBは必要なら金融政策のスタンスを変更しなければならない」FFTでのイベントで。 | ------ |
| 2/21 | ビニスマギ・ECB専務理事 | 「景気は明らかに改善されている。現在の判断を見直すべきかもしれない」香港で | ----- |
| 2/23 | トリシェ・ECB総裁 | 「ユーロ圏の物価安定を維持するため必要な決定を行う」フランクフルトでの講演で。 | ----- |
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