今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年2月28日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 中東情勢が不透明ながらも、やや落ち着きを取り戻したことで
    各市場は平穏な動きに。
  • スイスフランが軟調に推移したものの、円は依然として上昇傾向。
    ドル円は81円台半ばから後半と値幅は限定的。
  • ユーロは1.38台から下落。原油価格が落ち着きを取り戻した ことや、アイルランドの総選挙に対する懸念から対ドル、対円でも下落。
  • 米株式市場は上昇。2月の消費者信頼感指数が予想以上に上昇し、
    3年ぶりの高水準値を記録したことが材料に。
  • 債券相場は小幅に上昇。依然として中東問題が不透明なことから
    買いが優勢となり、長期金利は小幅下落。
  • 金は9営業日ぶりに下落。原油価格は一時96ドル台まで売られたが
    引けは小幅高の97ドル台。
  • アイルランドの総選挙では、与党共和党が歴史的な敗北に。
  • 第4四半期GDP(改訂値) → 2.8%
  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 77.5



ドル/円81.64 〜 81.85
ユーロ/ドル1.3724 〜 1.3786
ユーロ/円112.22 〜 112.65
NYダウ+61.95 → 12,130.45ドル
GOLD−6.50 → 1,409.30ドル
WTI+0.60 → 97.88ドル
米10年国債−0.041 → 3.410%


本日の注目イベント

  • 欧   1月ユーロ圏消費者物価指数(CPI・確報値)
  • 米   1月個人支出・所得
  • 米   2月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   1月仮契約住宅販売指数
  • 加   第4四半期カナダGDP   







先週はリビアを中心とする中東情勢の不透明さから、円とスイスフランが対ドルでもその他主要通貨に対しても買われ


ほぼ全面高の展開でした。


ただ、週末にはサウジアラビアが原油増産の意向を示したことや、リビアで暫定政権の動きが出たことなどから


原油価格も上昇スピードを緩め、NY株式市場も4営業日ぶりに上昇に転じたことで、金融市場全体が落ち着きを


取り戻した感があります。





今後もリビアのカダフィー大佐が強硬姿勢を崩していないことから予断は許しませんが、中東問題はやや沈静化するとの見通しもあり、


徐々に材料視されなくなることも考えられます。


原油先物価格もかなり投機的な動きで上昇したことから、事態の進展によっては大きく下落する可能性もあります。


その結果、市場参加者の関心も次第に日米欧のファンダメンタルズに移ってくるものと思われます。





今週は特に重要なイベントが多く予定されています。


先ずは明日はバーナンキFRB議長の議会証言が上院で予定されています。


改善傾向を示してきた雇用に対してどのような見方を示すのかが注目されます。


また、6月に期限の来る追加緩和第2弾(QE2)が延長されるのか、あるいはその必要がないのか、


QE2後の金融政策の変更にも注目が集まります。





そして、ユーロ圏では2月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が発表になります。


2ヵ月連続で2%を上回り、ECB関係者からも金融緩和政策の変更を示唆する発言が相次いだことから、再び


2%を大きく超えるようだと「利上げ」に繋がる可能性が高いと観られます。


3日にはECB理事会が開催されることから、場合によっては利上げに踏み切ることも考えられますが、仮に見送られても


その後のトリシェ総裁の記者会見では、利上げに前向きな発言内容になるものと予想されます。


その場合、ユーロがどの程度まで上昇するのか注目されますが、ユーロ高はドル安に繋がることから、ドル円では円高に振れる


可能性もあり、注視したいところです。





ドル円は先週、2日続けて81円台半ばで下げ渋っています。


80円割れのイメージはないものの、このところの円高傾向でテクニカルではドル下落傾向を示しています。


上記、ユーロが予想外の上昇を見せるようだと、円も連れ高になる可能性はありますが、週末には2月の米雇用統計も


あることから、一気に80円を割り込む展開には至らないと予想します。


米雇用統計では既に、9.1%の失業率と非農業部門雇用者数が19万人の増加との予想です。


2月は天候が概ね平年並みだったことと、1月の同指数が3万6千人増加と、事前予想を大きく下回っていたことの


反動もあり、かなりの改善が予想されています。


予想値よりも上振れるようだとドル買いに繋がりますが、その場合でも83円台後半が抜けるかどうか程度で、


ドルの戻りも現段階では限られそうです。





中東情勢の行方、バーナンキ議長の議会証言、さらには週末の雇用統計と、今週の相場は材料的には十分動きそうです。


予想レンジとしては80−84円が中心的なところです。





また、このところ値動きの激しい豪ドルも、明日には政策金利の発表を控えています。


中東情勢の悪化から豪ドル円は先週一時、81円台後半まで急落しましたが、すぐに切り返して、週末には再び83円台まで


上昇してます。


商品相場が堅調なことと、利上げ期待感が根強いことが背景ですが、これまで通り83−84円台は、一旦利益を確保して


おくゾーンと思われます。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
 2/3  トリシェ・ECB総裁 インフレ期待は「引き続きしっかりと抑えられている。」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.37台後半から1.36台に急落。ユーロ円は112円台→111円台半ばに。
 2/3  バーナンキ・FRB議長 「失業率が通常の水準に低下するには数年かかるだろう。」「失業率を下げるには2.5%の成長が必要。」プレスクラブの会見で。       ------  
 2/4  ファンロンパイ・EU大統領 「通貨ユ−ロは強いが、唯一の弱点は域内の競争力に隔たりがあることだ。」EU首脳会談後の記者会見で。       ------   
 2/8 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「FRBのバランスシートをこれ以上拡大させるのには非常に慎重だ。それに繋がるような措置には恐らく反対票を投じるだろう。」ダラスでの講演で。       ------   
 2/9  バーナンキ・FRB議長 「経済成長のペースは今年加速する可能性が高いとみられるものの、失業率はしばらく高水準にとどまりそうだ。」下院での議会証言で。  ややドル安に反応。ユーロドル1.36台 → 1.37台に。 
 2/14 ダドリー・NY連銀総裁 「(景気見通しの)明るさはかなり増した。それ以前に講じた金融措置が遅れて効果を発揮している。」NYでの講演で。       ------   
 2/18 ビニスマギ・ECB専務理事 「世界的なインフレの高まりに伴い、利上げの必要性が生じる可能性がある。」ブルームバーグとのインタビューで。  ユーロドル 1.36台から1.37台まで上昇 
 2/21 シュタルク・ECB理事 「必要な場合には直ちに断固たる行動を起こす用意がある」「ECBは必要なら金融政策のスタンスを変更しなければならない」FFTでのイベントで。      ------  
 2/21 ビニスマギ・ECB専務理事 「景気は明らかに改善されている。現在の判断を見直すべきかもしれない」香港で      -----  
 2/23  トリシェ・ECB総裁 「ユーロ圏の物価安定を維持するため必要な決定を行う」フランクフルトでの講演で。      -----  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和