2011年3月2日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はアジア時間に、株価の上昇などを背景にドル買い
が進み、一時82円台に乗せたものの、勢いはなくその後ジリ
安に。NYでは長期金利の下落から円買いが優勢となり81円台
後半で一進一退。 - ユーロドルは前日同様1.38台半ばまで上昇するものの
レンジは超えられず反落。リビアの政情不安がイランにも波及し
拡大したことが背景。 - 米2月の自動車販売台数は前年同月比46%の大幅増加。
GM、トヨタなどが台数を伸ばした。 - 株式市場は大幅に反落。リビア情勢の悪化とイランでの
政情不安から原油価格が上昇したことを嫌気した売りものが
優勢となり、ダウはほぼ全面安の168ドル安と、ここ2日間の
上昇分を吐き出した格好に。 - 債券相場は中東情勢の混迷から買い優勢。長期金利は
1月末以来1ヵ月ぶりに3.4%まで低下。 - バーナンキ議長は議会証言で、米景気の回復の勢いを
認めながらも、原油高など商品価格の上昇に懸念があり、
金融政策の変更は今後判断するとの考えを示す。 - 金は大幅に続伸し史上最高値を更新。原油価格も中東情勢から
再び大幅に上昇。 - 2月ISM製造業景況指数 → 61.4
| ドル/円 | 81.78 〜 82.22 |
| ユーロ/ドル | 1.3762 〜 1.3852 |
| ユーロ/円 | 112.77 〜 113.69 |
| NYダウ | −168.32 → 12,058.02ドル |
| GOLD | +21.30 → 1,431.20ドル |
| WTI | +2.66 → 99.63ドル |
| 米10年国債 | −0.022 → 3.400% |
本日の注目イベント
- 豪 第四半期豪GDP
- 日 マネタリーベース
- 欧 1月ユーロ圏生産者物価指数(PPI)
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 ADP雇用者数
- 米 バーナンキ・FRB議長下院で議会証言
ドル円は昨日の東京から欧州市場の朝方にかけてじり高となり、約1週間ぶりに82円台に乗せました。
日経平均が前日のNY市場の株高を背景に終日上昇基調となり、高値圏で引けると、ドル円も82円24銭近辺まで
買われ、海外市場でのドル高期待も高まっていました。
しかし、NY市場では中東情勢が拡大したことにより原油価格が再び大幅に上昇し、NY株式市場では株価が大幅下落。
米長期金利の下落から再びドル安となり81円台後半での取引になっています。
ドル円は上にも下にも行きにくい状況であることには変わりはありませんが、ユーロ円など、クロス円に
左右される傾向が強まっているようです。
82円台に乗せたものの、82円台維持には失敗しているドル円は、今度は81円50−80銭を割り込むか
どうかに焦点が移ってきました。
そのカギを握っているのはやはり中東情勢です。
昨日の報道では反政府運動の波はイランの首都テヘランでも拡大しているようです。
一方米国は、リビアに圧力をかけるため空母をリビア周辺に移動させ、海軍と空軍を地中海に再配備したとの
報道もあり、強硬姿勢を崩さないカダフィー政権との軍事的衝突の可能性も高まっています。
カダフィー大佐があくまでもその権力に固執している以上、平和的な解決は難しいのかもしれません。
バーナンキ・FRB議長は上院で議会証言を行いました。
米景気は昨年に比べ勢いを増しているとの認識を示し、これまで懸念材料の一つであった「デフレリスクはごくわずかになった」
との見方を示しました。
議長はその理由として、原油価格の高騰と商品価格の上昇を挙げ、「それらの動きも注視して行く」と述べています。
注目の金融政策の変更については、「数ヵ月中に政策変更をするかどうか判断する」としています。
米景気は回復しつつも、住宅と雇用については依然慎重な見方を変えておらず、失業率については「正常な水準に戻るまで
数年かかる可能性がある」と、前回の認識を変えていませんでした。
市場は議長の議会証言を受け、6月に期限の来る追加緩和第2弾(QE2)以降の政策変更には、やや慎重な態度
だったとの判断からドル円は下落、債券価格の上昇に繋がったものと思われます。
また、本日も米下院でバーナンキ議長の証言が予定されています。
今週末には2月の雇用統計が発表されることから、議長発言が「その結果を含んだ言い回し」になる可能性もあることから
引き続き注目されます。
雇用統計の結果については、FRB議長には事前に知らされているとの見方もあり、もしそうだとすれば、言葉の端々に
雇用統計の内容がにじみ出てくる可能性があるからです。
ユーロドルが今月に入って上昇基調を強めていますが、1.38台半ばが抜けきれません。
すでに4回ほどこの水準をテストしていますが、全てはね返されており強いレジスタンスになっています。
ユーロ圏では利上げ観測が高まっており、昨日発表された2月の消費者物価指数(CPI)も先月と同じ2.4%で、
これで3ヵ月連続で2%を超えています。
ECBにはインフレ率を「2%以内に」との目標があり、3ヵ月連続の高インフレ率は容認できないものです。
そのため、先週にはトリシェ総裁だけではなく、ECBメンバーによる「利上げ大合唱」が起こりました。
市場は素直にユーロ買いに反応するものの、上記水準が抜けず戸惑っているようです。
その背景には「利上げは早くとも6月あたり」との見方があり、今後具体的に利上げのタイミングが視野に入って
来るまでは1.35−1.38のレンジが抜けないのかもしれませんが、足元の原油価格や食品価格の上昇を
考えれば、実施時期が早まることは十分に考えられます。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/1 | バーナンキ・FRB議長 | 「デフレリスクはごくわずかになった。」金融政策の変更については、「数ヵ月中に政策変更をするかどうか判断する」上院での議会証言で。 | ------ |
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