今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年3月12日(月)




おはようございます。



東北地方の大地震関連で被害にあわれた方々、

心よりお見い舞い申しあげます。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東北関東地方地方を襲った大地震の影響で、週明けの日経平均株価
    の大幅下落、投資家の海外資産の売却に伴う円買いへの連想から
    円が急騰。NY市場では3週間ぶりに81円台半ばまで円買いが進む。
  • ドル安の流れからユーロ、豪ドルなども続伸。円の独歩高から
    クロス円は軒並み高。
  • 株式市場は前日の大幅下落の反動もあり小幅に反発。ハイテク株や、
    エネルギー関連株などを中心にダウは60ドル高。
  • 債券相場は反落。株高と日本の投資家が保険金支払いのため
    米国債を売るのではとの思惑も働いた。長期金利は3.4%台乗せ。
  • 原油価格は大幅続落し101ドル台に。金は反発。
  • 2月小売売上高 → +0.5%
  • 3月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 68.2



ドル/円81.65 〜 82.36
ユーロ/ドル1.3760 〜 1.3916
ユーロ/円112.99 〜 113.86
NYダウ+59.79 → 12,044.40ドル
GOLD+9.30 → 1,421.80ドル
WTI−1.54 → 101.16ドル
米10年国債+0.034 → 3.400%


本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合(3/15まで)
  • 日   1月鉱工業生産
  • 欧   1月ユーロ圏鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏財務相会議(ブリュッセル) <

東日本を襲った大地震の影響から円相場を含む日本の金融市場の混乱が予想されます。


ドル円は、一般的な見方とは逆に「円高ドル安」が進行しています。


常識的には大震災の影響から「円売り」につ繋がりそうですが、今日の日経平均株価は大幅に下落する


ことが予想されています。そのためこれまで通り「リスク回避」の動きから、株安はドル売り円高で反応する流れは続いており、


さらに日本の保険会社が大量の保険金支払いのため米国の債券など「海外資産」を売却し、その代金を円に替えるとの思惑も


働き円急騰に繋がっています。





実際に、1995年1月の「阪神淡路大震災」の際も円高に振れたと記憶しています。


歴史的な円の高値「79円75銭」は「阪神淡路大震災」の起きた約3ヵ月後に記録しています。


市場では「円買い、債券買い、株売り」の連鎖が起こると予想されますが、問題はその中でも株式市場の動きでしょう。


日経平均が1000円以上下落するような事態になれば、保険会社などの機関投資家はさらに海外資産の売却を進め、


円買いを加速させる懸念もあります。


因みに、「阪神淡路大震災」発生時に日経平均株価は小幅安でした。


しかし、その後1日出で1000円近くも下落する事態も発生しています。





一方、今回の大地震に因る経済的ダメ―は現在のところ不明です。


今後その詳細が徐々に明らかになり、相当なダメージがあるということになれば、日本の景気に与える影響は甚大で、


これは円売り材料になりうると思います。


今日も、早朝の海外市場では円が一時80円台半ばまで急騰していまうが、これはかなり思惑が先行して動いている


可能性があります。





予想外の事態に陥っているわけですので、個人投資家の皆さんもここはあわてずに、むりなポジションをとる


ことは避けるべきです。


同時に、相場が乱高下する可能性があるため、一時的に資金不足になり、「強制ロスカット」が行われることも


考えられます。


資金に余裕を持たせ、ポジションも軽めにすることが必要かと思います。


また、東京時間帯での反応と海外市場に入ってからの反応が異なることにも注意が必要です。


ここはリスクを最小限に抑えることが肝要です。

















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
3/1  バーナンキ・FRB議長 「デフレリスクはごくわずかになった。」金融政策の変更については、「数ヵ月中に政策変更をするかどうか判断する」上院での議会証言で。      ----  
3/3  トリシェ・ECB総裁 インフレは「非常に警戒すべき」「『警戒』とは来月金利が上昇する可能性を意味する」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.38台半ば → 1.40台乗せ。
3/7  ロックハート・アトランタ連銀総裁 「資産購入を6月以降も延長することについては非常に慎重だ」「金融政策の選択視としては柔軟な姿勢でいることを望む」バージニア州の講演で。      -----  
3/8  ウェーバー・ドイツ連銀総裁 「ECBが年内に最大0.75%の利上げを実施するとの市場の予想を修正することは望まない」「将来に相当な物価圧力を予想している」ブルームバーグとのインタビューで。      -----  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和