2011年3月13日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- EUが域内の高債務国向け救済計画を一新する案で
合意したことを受け、ユーロがドルを含む主要通貨に対して
上昇。ユーロドルは一時1.40台に乗せる場面も。 - ドル円は昨日の朝方には乱高下したものの、海外市場では
リスク回避の動きから円買いが静かに進み、終始81円台での動き。 - ユーロ圏首脳は、これまで2500億ユーロとしていた救済基金の
枠を撤廃し、4400億ユーロまで拡大することで最終合意に至る予定。 - 株式市場は下落。日本発の株価の大幅下落の影響を受け、売りもの優勢。
特に、福島の原発の不具合問題が注目され、NY株式市場でも
原発関連銘柄が急落。 - 債券相場は続伸。長期金利は低下しドル売り円買いに繋がる。
日本の保険会社が米長期債を売却するとの思惑から2年債と30年債の
利回り差は急拡大。 - 金は続伸。原油価格は3日ぶりに小幅反発。
| ドル/円 | 81.54 〜 81.93 |
| ユーロ/ドル | 1.3943 〜 1.4003 |
| ユーロ/円 | 114.05 〜 114.45 |
| NYダウ | −51.24 → 11,993.16ドル |
| GOLD | +3.10 → 1,424.90ドル |
| WTI | +0.03 → 101.19ドル |
| 米10年国債 | −0.037 → 3.366% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 日 日銀金融政策決定会合
- 独 3月独ZEW景況感調査
- 欧 バローゾ・欧州委員長講演
- 米 3月NY連銀製造業景気指数
- 米 NAHB住宅市場指数
- 米 FOMC
- 米 ガイトナー財務長官上院で議会証言
東日本の大地震では5日目を迎え、懸命の救出活動が続けられていますが、時間の経過とともに死者、行方不明者の数が
増えています。
既に、最終的には「万人単位」との観測がでていますが、その影響は企業活動にも及んで来そうです。
東北地方には電気、自動車を中心に生産工場が多くありますが、工場への被害と、人員確保の両面で操業再開の
メドが経たない状況です。
さらに懸念されるのは原発の影響です。
昨日のNY株式市場でも、福島第1原発2号機に欠損が見つかったという報道をきっかけに、ダウは下げ足を速め、
原発関連銘柄が急落しています。
昨日は欧州各国の株価も軒並み下落していますが、これも明らかに日本の株価急落の影響を受けています。
心配なのは原発の不具合の問題から「日本発」の金融危機が世界に広がることです。
金融危機が拡大すれば、円買いが加速し80円割れも考えられます。
ギリシャに端を発した欧州財政問題、チュニジアから始まった中東アフリカ問題など、一旦世界で事が起これば
為替市場では「リスク回避の円買い」が活発になることが確認されています。
問題はギリシャやチュニジアのケースとは異なり、今回は日本が当事者であるということです。
日本発の金融危機が発生した場合、本当に円を買っていいのか難しい判断になろうかと思います。
昨日のNY市場でも円が買われたとは言え、値幅はわずか39銭にとどまっています。
本当に円買いなのかどうか、迷っているところはあろうかと思います。
今後被害が拡大し、復興のための国の負担額は相当規模にのぼるはずです
一方で税収が大きく減少することは目に見えており、国債の増発は避けられません。
幸い、今のところ格付け会社ムーディーズは日本の国債のさらなる格下げの可能性はないことを発表しています。
しかし、今日もさらに株が下落する見込みもあり、法人、個人ともに含み損が拡大することから、
日本の景気に与える影響は予想以上に大きいものになる可能性があります。
NY市場でのドル円は81円台半ばまで下落しています。急激な円高が進んだことで「介入警戒感」もでており、
一気に80円台に突入する状況ではないようですが、やはりカギは日経平均株価の下げ幅によります。
昨日のような下げ幅を記録すると、9000円の大台も割り込み円買いが進むことも考えられます。
株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所のVIX指数(恐怖指数)は上昇しており、世界的に
投資家がリスク資産を圧縮させる行動をとる可能性があります。
ユーロが上昇しています。臨時の欧州首脳会議で財政難に陥った国を救済するための基金の増額に動いたことが
背景です。
市場全体がややドル安傾向で動いており、この辺りからも円買い圧力が増しています。
本日の展開で言えば81円50銭が維持できるかどうか。さらにその前に日経平均が9000円の大台を維持できるかどうか
に掛かっています。
原発に関するニュースが、今最も相場に影響を与えることからここからも目が離せません。
日本売りでドル買い円売りなのか、リスク回避から円買いドル売りなのか、今しばらく市場の反応を注視する
必要があります。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/1 | バーナンキ・FRB議長 | 「デフレリスクはごくわずかになった。」金融政策の変更については、「数ヵ月中に政策変更をするかどうか判断する」上院での議会証言で。 | ---- |
| 3/3 | トリシェ・ECB総裁 | インフレは「非常に警戒すべき」「『警戒』とは来月金利が上昇する可能性を意味する」理事会後の記者会見で。 | ユーロドル1.38台半ば → 1.40台乗せ。 |
| 3/7 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「資産購入を6月以降も延長することについては非常に慎重だ」「金融政策の選択視としては柔軟な姿勢でいることを望む」バージニア州の講演で。 | ----- |
| 3/8 | ウェーバー・ドイツ連銀総裁 | 「ECBが年内に最大0.75%の利上げを実施するとの市場の予想を修正することは望まない」「将来に相当な物価圧力を予想している」ブルームバーグとのインタビューで。 | ----- |
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