2011年4月1日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はアジア市場では83円台がやや重くなり、82円70−90銭
の取引だったが、NY市場では連銀総裁の利上げ発言から再びドル買いが
活発となり、83円23銭まで上昇し高値圏で引ける。 - ユーロドルは一時1.42台まで上昇。ユーロ圏の3月消費者物価指数(CPI)
が2.6%と予想を上回り、4ヵ月連続で2%を超えたことが材料に。 - 欧米での利上げ観測が高まっている中、その可能性のない円は
主要通貨に対して一段と下落し、ユーロ円は118円に迫る水準に。 - 株式市場は今夜の雇用統計をみたいとの雰囲気から小動き。ダウは
小幅に下落し、ナスダックは小幅上昇。 - 債券相場は雇用統計への強い改善期待を背景に反落。
- 金、原油ともに大幅反発。原油価格は引け値で106ドル台と
年初来高値を更新。 - 週間失業保険申請件数 → 38.8万件
- 3月シカゴ購買部協会景況指数 → 70.6
| ドル/円 | 82.71 〜 83.23 |
| ユーロ/ドル | 1.4154 〜 1.4228 |
| ユーロ/円 | 117.17 〜 117.99 |
| NYダウ | −30.88 → 12,319.73ドル |
| GOLD | +15.00 → 1,439.90ドル |
| WTI | +2.45 → 106.72ドル |
| 米10年国債 | +0.024 → 3.468% |
本日の注目イベント
- 日 3月日銀短観
- 中 3月中国PMI製造業指数
- 欧 2月ユーロ圏失業率
- 欧 ビニスマギ・ECB理事講演
- 米 3月雇用統計
- 米 3月ISM製造業景況指数
- 米 3月自動車販売台数
「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」
「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」
今週に入り、相次ぐ政策変更を示唆する発言にドルが上昇する展開が続いていますが、昨日も上記発言にドル円は
82円台から83円台まで買われ、ドルを押し上げています。
しかも今回はやや「サプライズ」でした。
発言者がこれまで「ハト派」と観られていた2人の連銀総裁から発せられたからです。
前者はリッチモンド連銀のラッカー総裁の発言で、後者はコチャラコタ・フィラデルフィア連銀総裁からの言葉です。
FOMCのメンバーの中では両総裁は量的緩和解除には中立的な立場をとってきました。
その両総裁が追加緩和を解除すべき時期が近いことを示唆したことで、市場は再び利上げのタイミングが近付いたとの
判断から「ドル買い」で反応しています。
因みに、ラッカー総裁は投票権を持っておらず、コチャラコタ総裁は投票権を持つ有力メンバーの一人です。
FOMCでの政策決定は投票権を持つメンバーの多数決で決められることから、4月のFOMCでは量的緩和継続か、解除かを
巡って微妙な状況になってきています。
今後のFOMCメンバーの発言がますます重要になってきそうです。
ドル円は82円台半ばを試す場面も見られましたが82円50銭を割り込むことなく、83円に乗せていましたが、丁度このコメントを
書いているさなかに、83円30銭を上回る水準にまでドルが買われています。
前回も書きましたが、この水準は3月11日の地震発生後のドル高値で、昨日まではこの水準が意識され上昇を抑えられていましたが
一旦上抜けしたことで、さらに上昇する可能性が高まっています。
今日で地震発生からちょうど3週間です。3週間かけて地震発生直後のドル高値を抜いたことになります。
次のターゲットは「200日移動平均線」(日足)のある、83円61銭です。
日足チャートで「200日移動平均線」を抜くということは大きな意味を持っていると考えられます。
ローソク足が同移動平均線を下回ったのが昨年6月ですから、もし上抜けすれば約10ヵ月ぶりということになり、かなりの時間
このトレンドが継続することを示唆するからです。
ここはしっかり注目していきたいと思います。
ユーロ圏の3月消費者物価指数(CPI)は速報値で2.6%でした。
これで4ヵ月連続でECBの目標値である「2%以下」の数値を上回っただけでなく、直近では最も高い数値となりました。
この指標を受けてユーロドルは再び1.42台前半まで買われていますが、ポルトガルの財政赤字の悪化や、ドルの利上げ観測などに
打ち消され、対ドルでは伸び悩んでいます。
しかし、このCPIの数値から来週7日のECB理事会では3年ぶりの利上げが確実になってきたように思います。
足元では原油価格をはじめ、商品、穀物価格の上昇が続いており消費者物価を押し下げる要因は見つかりません。
ただ、利上げが決定された場合のユーロの値動きは非常に不透明かと思います。
一度利上げに踏み切れば今後数回の再利上げが見込める一方、南欧諸国の財政問題が尾を引いているからです。
昨日もポルトガルは2010年度の財政赤字が悪化したとして、今年度の見通しも下方修正しています。
利上げ後は「材料出尽くし」としてユーロ売りに傾くのか、あるいは財政問題もポルトガルまでは織り込み済みとして
ユーロの上昇に繋がるのか、今しばらく値動きを見極めたいところです。
本日は注目の「米雇用統計」です。
ADP雇用者数も予想通りの内容だったことや、3月に入ってからの週間失業保険申請件数もやや改善していたことで、
にわかに雇用統計改善への期待感が高まっています。
加えて、米高官からは量的緩和解除を示唆する発言が相次いでいることから、市場は円売りに傾いています。
専門家の相場観もドル高に変貌しつつあります。
雇用統計の結果が予想を上回る内容でしたら問題はありませんが、悪化していた場合のことも多少頭の片隅に入れておき
たいと思います。
今日から4月です。
被災地ではまだまだ不安や混乱があろうかと思いますが、昨日のサルコジ仏大統領、今朝の日経新聞「私の履歴書」での
ブッシュ前大統領、さらにはオバマ大統領から天皇陛下への手紙など、世界中から支援の手が寄せられています。
「終わらぬ危機はない」との見出しもありました。
新しい年度が始まると共に、復興に向けた新しい歴史も始まります。
良い週末を・・・・。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」td> | ----- |
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