2011年4月4日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円売り圧力は依然強く、先週末のNYでは雇用統計発表後、
84円73銭までドル高円安が進む。 - 3月米雇用統計が予想より改善していたことから、83円後半まで
上昇していたドル円は84円台まで上昇。ドル売りをこなしながら
84円台後半までドル高に。その後ダドリーNY連銀総裁の「ハト派的」発言を
受け84円前半まで下落して引ける。 - ユーロ円は大幅に上昇。ユーロの利上げ観測と、円売りの流れを受け
119円80銭までユーロ買いが進み、昨年5月の水準を示現。 - 米株式市場は雇用者数の増加を受け反発。ダウは56ドル高と
引け値では2月18日以来の高値を記録。 - 債券相場は反発。ダドリーNY連銀総裁の発言を受け、景気回復に
依然として時間がかかるとの見方から買いものを集める。 - 3月失業率 → 8.8%
- 3月非農業部門雇用者数 → 21.6万人
- 3月ISM製造業景況指数 → 61.2
| ドル/円 | 83.76 〜 84.73 |
| ユーロ/ドル | 1.4062 〜 1.4246 |
| ユーロ/円 | 118.52 〜 119.80 |
| NYダウ | +56.99 → 12,376.72ドル |
| GOLD | −11.00 → 1,428.90ドル |
| WTI | +1.22 → 107.94ドル |
| 米10年国債 | −0.028 → 3.440% |
本日の注目イベント
- 日 3月日銀短観
- 米 3月マネタリーベース
- 欧 トリシェ・ECB総裁講演(ブリュッセル)
- 欧 2月ユーロ圏生産者物価指数(PPI)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
円売りの勢いは止まりません。
東北地方大地震に加え福島での原発事故で、本来円売り材料だったものが、投機的な動きから史上最高値を
大きく更新する76円25銭まで円高が進みました。
多くの市場参加者が「なぜ円高に?」と首をひねっていた中、今回の値動きでいわば本来の動きに戻ったと言えますが、
1週間前にはまだ81円を挟む展開だったことを考えると、わずか1週間で「約4円の円安」は正直予想以上の動きだったと思います。
介入を実行した通貨当局も「してやったり」と、一息つけることと思います。
先週指摘したように、ドル円は日足の「200日移動平均線」を大きく上抜けしたことで、「上昇トレンド」に入った
と観られます。
先週末のNY市場ではさすがに85円台には届かなかったものの、84円73銭までドルが買われています。
3月の米雇用統計では失業率が前月より0.1ポイント改善し、非農業部門雇用者数は約2万人の改善
(2月分は小幅に上昇修正されています)だったことでドルが買われた訳ですが、「数字の改善以上にドル高円安が進んだ」
というのが率直な感想です。
背景には投機筋のポジションの巻き戻しがあります。
事実、シカゴ通貨先物市場の「建て玉」では、先週末に発表されたネットポジションとその前の週のポジションを比較すると、
約2万7千枚もの「ドル買い円売り」を行ったことが分かり、これがドル円の水準を4円も押し上げた要因の一つと考えられます。
FOMC関係者の量的緩和解除の発言が相次ぎ、日米金利差が縮小するとの思惑からドルを買って円を売り、さらに
円の金利は当分上がらないとの見通しから、ユーロ、豪ドルなどのクロス円でも金利差に着目した「円売り」が追い打ちをかけた
ものと思われます。
一気に84円台後半まで円安が進んだことで、目先調整が見られることもありそうです。
85円がそれほど「重要な壁」とも思えませんが、心理的な節目であることや、85円台からは、さすがに静観を決め込んでいた
輸出企業からのドル売りも持ち込まれる水準だと考えられます。
その意味では、今週はドルがどこまで上昇するのかを試す展開ではないかと思います。
一方、ドルの下落の可能性がまったく無くなったかと言えば、そうでもありません。
上述のようにテクニカルでのドル上昇は鮮明です。
重要だった日足の「200日移動平均線」は明確に上抜けし、「遅行スパン」も「好転」を実現しています。
こうなると上値のメドはさらに長い足である「週足」で確認する他なく、そこでは85円台後半に「薄い雲」が抵抗帯として
存在しています。
足元のドル高は「日米の株高」に支えられているところもあります。
NYダウはほぼ年初来高値の水準にあり、震災後急落し8200円程度まで売られた日経平均株価は9700円台を回復しています。
しかし、足元ではリビア情勢の長期化を背景に原油高がジリジリと進んで、今週にも110ドル台に乗せる勢いです。
今後、企業業績や個人消費に影響を与える可能性があります。
特に「車社会」の米国ではガソリン高が個人消費の先行きにも影響を与えます。
日米の株価が再び下落傾向に入るようだと、ドル円の上値も徐々に重くなってくることも考えられます。
本日は欧米の中央銀行トップの講演が予定されています。
特に注目されているのがバーナンキ議長の講演内容です。
先週は「タカ派」の発言が相次ぎ、米国の「出口戦略」がやや早まってきましたが、週末には「ハト派」のダドリーNY連銀総裁の
発言でやや「冷や水」を浴びせられた格好でした。
3月の改善した雇用統計を受けて議長がどのような発言をするかは、今後の利上げのタイミングを探る上でも重要です。
今月のFOMCは26−27日に開催予定ですが、そこでの量的緩和策の決定が今後の相場展開に大きな意味を持って
来るからです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
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