2011年4月6日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は一段と売られ、対ドルをはじめ主要通貨に対しても
今年の最安値を更新するなど、「独歩安」の様相。 - FOMC議事録(3/15)では一部のメンバーが量的緩和の規模
縮小が適切、との考え示したことなどが材料視され、ドル買い円売りが
活発に。 - ドル円はNY市場で84円88銭までドル高が進み、先週末の
ドル高値を更新。ユーロ円も120円台後半と、円全面安の展開。 - 中国が今年2回目となる基準金利を0.25%引き上げることを発表。
発表後豪ドルなどが売られたものの、市場への影響は限定的。 - 債券相場は3営業日ぶりに反落し、長期金利は上昇。
FOMC議事録で金融緩和が議論されたことを嫌気した売りが優勢。 - 株式市場は終始小動き、ダウは小幅に反落し、ナスダックは小幅高。
- 金は大幅に続伸し、1450ドル台に。史上最高値を大きく更新。
- 原油価格は小幅に反落したものの、高値圏でのもみ合いに。
- 3月ISM非製造業景況指数 → 57.3
| ドル/円 | 84.23 〜 84.88 |
| ユーロ/ドル | 1.4152 〜 1.4246 |
| ユーロ/円 | 119.32 〜 120.73 |
| NYダウ | −6.13 → 12,393.90ドル |
| GOLD | +19.50 → 1,452.50ドル |
| WTI | −0.13 → 108.34ドル |
| 米10年国債 | +0.062 → 3.487% |
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合(4/7まで)
- 日 景気動向指数
- 欧 ユーロ圏第4四半期GDP(改定値)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
84円台前半でもみ合いを続けていたドル円は、海外市場で再び「ドル高円安」方向に動き出しました。
FOMCの議事録が公開され、一部のメンバーが、景気の回復を背景に量的緩和第2弾(QE2)の縮小が
適切だとの意見が示されたことがドル円を上昇させました。
原油など資源高が続いており、インフレの可能性にも言及されており、これは昨日のバーナンキ・FRB議長の
発言などにも表れており、以前にも増してインフレへの警戒感が高まっていることが伺われます。
ドル円は海外市場で84円88銭まで上昇し、先週末の雇用統計発表直後に記録したドル高値を抜き、今朝のオセアニア市場では
85円台に乗せ、85円23銭を記録しています。
また、クロス円でも軒並み円安傾向が続き、ユーロ円は121円台に乗せています。
このところ毎回書いていますが、ドル円は既に「週足」で遅行スパンが「好転」しており、ドル高へのモメンタムが急速に
高まっている状況です。
ただ、ここまでのドル高への反転スピードが速かったことから「調整」もあろうかと予想していましたが、現在のところあまり調整らしい調整
はありません。
これまでの動きを少し振り返って見ると・・。
先週末の米雇用統計をきっかけにドル円は84円台に乗せ、NY市場では84円72銭までドルが買われました。
その後、上述のように上昇スピードが速かったことで「調整」もありうると観ていましたが、週明けのNY市場では83円86銭まで
ドルが反落したものの、その後再び84円台に乗せ、今朝の85円台へと続いています。
少なくとも数日間、あるいは1週間程度の「調整」が必要だったように思えます。
その間にポジションの整理も進み、再びドル高に向かう余地が出てくるからです。
ひとまず85円台に乗せたことで、さすがに「ドル安」を見込んでいた市場参加者もドルを買い戻さざるを得ない状況に
なったのでないかと思います。
「再びドル安円高に戻る」との相場観を持っていたとしても「さすがに85円台に乗せると相場観を修正しなければ」
といった見方をしているのでないかと思われます。
今朝の85円台に乗せた後のドル上昇スピードは、その意味で「ストップロスのドル買い」の可能性も否定できません。
ドル円はこれで、3月17日の76円25銭の底値から、約9円も値を戻したことになります。
この戻し幅は、2007年6月からはじまった今回の「円高局面」でも、2009年1月の87円台から、同年4月の101円台まで
実に14円戻したケースに次いで大幅な戻しです。
これを考えると「まだ9円」という言い方もできますが、恐らくは「ドルの底値を確認した」可能性が高いと思われます。
週足のチャートを見ても、3月14日のローソク足は、他と比較にならないほどの「長い下ヒゲ」を示現しています。
さらに週足の「ポリンジャーバンド」でもバンドが拡大している過程で、ここでもドルの上昇を示唆しています。
また、ファンダメンタルズでも米景気の回復が鮮明な一方、日本の景気の落ち込みは避けられません。
この影響は当然、金融政策へも反映され金利差拡大に繋がります。
今後は「本格的な調整」を経ながらも円がじり安になる可能性が高いと思われます。
週足で遅行スパンの「好転」が実現していることから、目先の上値のメドとしては85円85銭辺りに「雲の下限」があり
抵抗しそうです。
また週足のトレンドラインでは87円辺りに抵抗線があり、このレベルが重要なポイントとなりそうです。
ユーロ円はさらに鮮明な上昇を見せています。
今朝121円台前半まで上昇していますが、121円70−90銭あたりには「雲の上限」と「100日移動平均線」が集まっており、
極めて重要な水準だと言えます。
この水準を明確に上抜けすれば125円を目指すことになりそうですが、こちらも「調整が必要」なことは明らかです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。
本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



