2011年4月7日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 「ドル安、円安」の流れは変わらず、海外市場ではさらに円売りが
加速。ドル円は日米金利差拡大などを背景に85円50銭まで上昇。 - 一方、ドルはユーロ、豪ドル、ポンドなど主要通貨に対しては大幅安
となり、ユーロドルは1.42台半ばのレンジを抜き1.4350まで上昇。
約1年3ヵ月ぶりの高値を記録。 - 株式市場はもみ合いながらも、ハイテク、金融株などが上昇。
ダウは32ドル高と年初来高値を更新。 - 債券相場は続落し、長期金利は4週間ぶりに3.5%台まで
上昇し、ドル円の押し上げ要因に。 - ポルトガルのソクラテス首相はEUに金融支援を要請したことを
明らかに。事前に予想されていたことからユーロ売りには繋がらず。 - 金相場は3日続伸し連日の最高値を更新。原油価格も小幅に反発し、
一時109ドル台に乗せたものの、引けは108ドル台後半。
| ドル/円 | 85.16 〜 85.50 |
| ユーロ/ドル | 1.4273 〜 1.4350 |
| ユーロ/円 | 121.70 〜 122.61 |
| NYダウ | +32.85 → 12,426.75ドル |
| GOLD | +6.00 → 1,458.50ドル |
| WTI | +0.38 → 108.83ドル |
| 米10年国債 | +0.062 → 3.549% |
本日の注目イベント
- 豪 3月豪雇用統計
- 欧 ECB政策金利発表
- 独 2月独鉱工業生産
- 英 BOE金融政策委員会
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁フォーラムに参加
ドル円は「調整らしい調整」もないまま、連日「82→83→84円と、1円台の大台」を変えながら85円半ばまで円安が進んでいます。
「予想外」に円安が進んだため、個人投資家の中には「ドル反落」を期待しながらドル売りポジションを膨らませている方も
かなりいるように思います。
週足までのテクニカルでは全てドル上昇を示唆し、これを見る限りドル売りには消極的にならざるを得ない状況ですが、
短期間に9円以上もの円安が続いていることから「そろそろ一旦調整に入るのでは」との観測も高まっています。
週足では85円台後半に一目均衡表の「雲」があり、この「雲」は比較的厚みがあることから、85円80銭から86円台に
かけては一旦上昇が止まる可能性があると思われますが、今回の円売りは予想以上に強力です。
ユーロ圏、イギリス、さらには米国にも利上げ観測が高まっており、当面利上げの可能性のない円は「独歩安」の展開が
続いています。
ドル円では「ドル高円安」ですが、ユーロ、豪ドルなどでは大幅な「ドル安」になっている状況です。
ついひと月前までは「安全通貨」としてもてはやされた円ですが、今やその面影は全くありません。
今回のドル上昇局面でも「タカ派」的な発言でドル押し上げに一役買ったロックハート・アトランタ連銀総裁は、
「米通貨当局は年内の政策金利引き締めを開始するとは考えていない。」と発言し、これまでの発言から
やや「ハト派」的な内容に変化した印象を与えていますが、相場に影響はなかったようです。
6月で期限の来る量的緩和策(QE2)は解除される可能性が高いものの、それですぐに利上げに踏み切ることは
なく、個人的にも早くて夏場以降になると考えています。
本日は注目のユーロ圏の政策金利の発表があります。
0.25%の利上げを実施するとの見方が大勢ですが、仮に利上げが見送られた場合のユーロへの影響は相当なものに
なろうかと思います。
もちろん、その可能性は極めて少ないことを付け加えておきますが、理事会終了後日本時間21時30分からトリシェ総裁の
記者会見が予定されています。
最も注目されるのは同総裁の発言内容です。
仮に利上げが実施されて、「今後もインフレ圧力が残ることから適切に対応していく」といったコメントが発せられると、
市場は一段の利上げを織り込む形でユーロ買いに走ることが考えられるからです。
ユーロドルは1.4350まで上昇したことで、既に1年3ヵ月ぶりの高値を記録しています。
昨日、ユーロ圏のユンケル議長はユーロ相場は「やや過大評価されている」との見解を示しています。
ポルトガルがEUに資金支援を要請したにも関わらず、ユーロは下落するどころか大幅に上昇しました。
ポルトガルの大手銀行が国債の価格が大きく下落していることから、これ以上国債を引き受けることはできない、と
表明したことで政府は資金調達難に陥っています。
市場では既に予想されていたこととはいえ、南欧の財政問題を無視するかのように「利上げばかりが」注目されています。
今後は、この波がスペインにまで波及するかどうかに掛かっていますが、利上げへの関心が沈静化したころには
再び財政問題がクローズアップされることも考えられます。
本日のユーロ圏の理事会後にさらに「ユーロ高ドル安」が進めば、ドル円でのドル安に繋がる可能性もありますが、
市場の円売り圧力はかなりのものと思われ、ある程度の水準までかけ昇り、壁に当たって跳ね返されるまでは現在の状況が
続くのかもしれません。
もうひとつ「大台」を変えれば、76円25銭の歴史的円高水準から10円もの円安が進むことになります。
ボリンジャーバンドでは「日足」でも「週足」でもバンドの拡大が続いており、さらなる上昇を示唆しています。
85円50銭を大きく抜けてくれば、上記一目均衡表の「雲」を試しに行く可能性があります。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
| 4/6 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。 | ---- |
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