2011年4月12日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- クロス円などにやや調整の動きもあり、ドル円は終始84円台で推移。
昨日の夕方5時過ぎ、東北地方に強い地震があり、やや円高に振れたもものの、
84円50銭を割り込まずにドルはやや反転。 - ユーロ、豪ドルなどがドルに対して下落。資源価格が反落したことや、
FRB副議長が、資源価格の高騰は一時的で、金融政策の変更を正当化
するものではないと、語ったことが背景。 - 株式市場は小動き。ダウは小幅に上昇したものの、ナスダック、
S&P500は下落。 - 債券相場は小幅に続落し、長期金利は上昇。インフレ連動債
(TIPS)と10年債利回り格差は拡大し、インフレ見通しが根強い
ことを反映。 - 金相場は6日ぶりに反落。アフリカ連合がリビア停戦に向けた交渉を
行っているとの報道から原油価格は大幅に反落。 - イエレン・FRB副議長はNYで講演し、食品と燃料の価格上昇が
インフレや個人消費に与える影響は一時的との見方を示す。
| ドル/円 | 84.51 〜 84.78 |
| ユーロ/ドル | 1.4421 〜 1.4465 |
| ユーロ/円 | 122.02 〜 122.46 |
| NYダウ | +1.06 → 12,381.11ドル |
| GOLD | −6.00 → 1,468.10ドル |
| WTI | −2.87 → 109.92ドル |
| 米10年国債 | +0.004 → 3.587% |
本日の注目イベント
- 日 3月マネーストック
- 日 ダドリー・NY連銀総裁講演(香港)
- 日 シュタルクECB理事講演(香港)
- 欧 4月独ZEW景況感指数
- 欧 ファンロンパイEU大統領、ギリシャ首相と会談
- 英 3月英消費者物価指数
- 米 2月貿易収支
- 加 カナダ政策金利発表
- 米 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
85円台が重くなりつつあるドル円は、三度(みたび)84円台半ばを試したものの、
一段の円買いには繋がらず、結局「小幅な調整」に終わり、84円70−80銭までドルが小幅に反発して
NYでの取引を終えています。
昨日の夕方に再び大きな地震があり、リスク回避の動きからユーロ、豪ドルなど「高金利通貨」がドルに対して売られ、
ドル円では円買いドル売りに振れる場面もありましたが、一時的なものに終わっています。
ただ、原油価格などが大きく値下がりしたことから、昨日「90円の大台」を記録した豪ドルは下落し、88円台後半まで
売られていますが、これも「小幅な調整」の域を出ません。
ドル円の84円台半ばから85円台半ばのレンジが固まりつつあることから、ドル円の値動きが今後膠着しそうな気配もあります。
76円台の円最高値を付けた後、ほぼ一本調子で急激な円安が進んだことから、このあたりで1週間くらいのもみ合いが続く可能性も
でてきました。その間に市場は「次の材料」を探し、新しいトレンドに移っていくのかもしません。
昨日はFOMCのメンバーから「ハト派」的な発言が相次ぎました。(参照:下記 What's going on )
イエレン・FRB副議長は、現在の原油などの高騰は金融政策の変更に繋がらないとの見方を示し、NY連銀のダドリー総裁も
東京での講演で、米金融当局は政策引き締めを急ぐべきではないとの見方を示しています。
両氏は共に「ハト派」の代表格であるため、サプライズはなかったようですが、今月26ー27日に開催されるFOMCに向けた「舌戦」は
今後も続きそうで、少なくとも今回のFOMCでは「全会一致」で金融政策を決定されることはないように見えます。
市場では6月に期限の来るQE2は終了との見方が大勢で、今後は米景気の回復度合いを見極めながら「異例な金融緩和策」から
正常な金利水準へのタイミングを図るものと観てます。
しかし、これまでのFOMCメンバーの発言を聞く限り、米景気の現状に対して慎重論も多く、実際に利上げに動くタイミングは
かなり先のように思えます。
もっとも、市場にとって重要なことは実際に利上げに踏み切ることではなく、「利上げを行う環境」が整うことです。
雇用統計などの経済指標が利上げを「催促」する状況になれば、市場はドル買いで反応しているはずです。
そして利上げが実際に実施されれば「材料出尽くし」で、利益確定のドル売りに押されて下落することもありえます。
本日は日経平均株価も100円程度下落しそうな気配で、ドル円でのドル売り材料になりそうです。
84円台前半までドルが売られるかどうかに注目しています。
昨晩あたりから何度も大きな地震がつづいています。
その都度、為替と株が反応して相場の先行きが見極めにくい状況になってきました。3月11日の地震直後のように
無理なエントリーは避け、ポジションは抑え気味にすることをお薦めします。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
| 4/6 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。 | ---- |
| 4/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。 | ---- |
| 4/11 | イエレン・FRB副議長 | 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。 | ---- |
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What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
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