2011年4月15日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京時間に83円50銭を割り込むと、ストップロスのドル売り
も巻き込み、83円台前半に。 - NY市場では週間失業保険申請件数や生産者物価指数が予想より悪化して
いたことでさらにドル売りが強まり、2週間ぶりに82円台後半まで下落。
その後株式市場がプラスに転じたことで買い戻され、この日のドル高値水準で
取引を終える。 - ユーロも対ドル、対円で下落。独ショイブル財務相がギリシャは債務編成が
必要との見方をドイツ紙し語ったことがユーロ売りに繋がる。 - 株式市場は小幅に続伸。ダウは一時100ドル安まで売られたものの、
企業の好決算が発表されたことなどから買い戻され、引けは14ドル高に。 - 債券相場は下落し、長期金利は小幅に上昇。2年債と30年債の
利回り格差が縮小。 - 金、原油はともに続伸。金価格は再び1470台まで上昇。
- 週間失業保険申請件数 → 41.2万件(予想は38万件)
- 3月生産者物価指数 → +0.7%(予想は+0.8%)
| ドル/円 | 82.95 〜 83.53 |
| ユーロ/ドル | 1.4388 〜 1.4503 |
| ユーロ/円 | 119.26 〜 121.02 |
| NYダウ | +14.16 → 12,285.15ドル |
| GOLD | +16.80 → 1,472.40ドル |
| WTI | +1.00 → 108.11ドル |
| 米10年国債 | +0.038 → 3.496% |
本日の注目イベント
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 中 1−3月期中国GDP
- 中 3月中国消費者物価指数
- 中 3月中国生産者物価指数
- 中 3月中国鉱工業生産
- 中 3月中国小売売上高
- 欧 3月ユーロ圏消費者物価指数
- 欧 2月ユーロ圏貿易収支
- 米 3月消費者物価指数
- 米 4月NY連銀製造業景況指数
- 米 3月鉱工業生産
- 米 3月設備稼働率
- 米 4月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
昨日の東京時間内、これまで何度か試して抜けなかった83円50銭を割り込むと、ドル円は83円20銭台まで
すぐに下落。この水準には大口のストップロスのドル売りが控えていたと観られ、これ以降ドルの上値が重くなりました。
ドル円はさらに、「4時間足」の200日移動平均線が位置する83円の上記水準を割り込むと、NY市場では2週間ぶりに
82円95銭までドルが下落しています。
昨日のドル円の下落は、円の買い材料があった訳ではなく、ドルの売り材料に反応したものと思われます。
週間失業保険申請件数が事前の予想を大きく上回っていたことや、3月の生産者物価指数が予想外に伸びていなかったことが
ドル売りに繋がったようです。
また、ユーロ売りが加速したことでユーロ円の売りや、豪ドル円の売りも、「ドル売り円買い」に作用しました。
その結果、ドル円はテクニカルでのサポートラインを抜き、一時82円台に突入しました。
83円前後には「8時間足」の「雲」の上限があり、さすがに一旦この水準で反発し、83円台半ばまで戻してNYでの取引を
終えています。
76円25銭の記録的な円高水準を付けた後、ドル円は85円53銭までほぼ一本調子で上昇しました。
ユーロ円でも106円31銭から123円32銭まで16%も上昇し、豪ドル円に至っては74円50銭から90円02銭まで、
実に20.8%も上昇していました。
いずれも短期間で円売りが加速したことから、「短期的には円は売られ過ぎ」の状況で、「調整が必要」とのコメントも先週来
発信してきましたが、ここ2日間の円買いで、ようやく「本格的な調整」が完了したものと受け止めています。
上述のように、今回のドル円の下落は円の買い材料ではなく、ドルの売り材料に反応したものです。
基本的には、現状で円の買い材料は見当たらないと考えています。
今後、ドル円が反転し再び85円を目指すと予想していますが、しばらくはもみ合いが続き、上も下も動きずらい展開
が続く可能性もあります。
上記、ユーロ円も、豪ドル円も、昨日のNYでの最安値から大幅に反発し、「1時間足」を見ると、いずれも「長い下ヒゲ」を
示現しています。
また、ドル円でも同様に「下ヒゲ」を確認することができます。
これは「底値」を確認した後に良く表れる形態で、今後の反発に期待がもてそうですが、ドルの本格的な反発には米国の量的緩和政策
の終了が不可欠で、今月26−27日に行われるFOMCが最大の「ヤマ場」になりそうです。
先ずは足元で84円台を回復するかどうかに注目しています
ユーロの動きが堅調で、ややその値動きに翻弄(ほんろう)されています。。
先週のECBの利上げで「好材料は出尽くし」ユーロは下落と観ていましたが、それでも対ドルでは1.45台を何度も試し、
その後、ギリシャの財政問題が再び注目される状況になっています。
ドイツのショイブレ財務相は、6月のIMFによる監査の結果、債務返済能力に疑問があると見なされれば債務再編が必要に
なるとの見方をドイツ紙で示しています。
昨日の海外市場ではこの報道にユーロドルは1.43台後半まで下落していますが、その後値を戻して現在も1.45を伺う
水準です。
この結果、ギリシャの国債はさらに売られ、長期金利は過去最高水準を更新しています。
それでもユーロが再び上昇傾向を見せるということは、ギリシャ問題は既に過去の話ということなのかもしれません。
また、原油価格の高騰から、今後ユーロ圏の消費者物価指数が2%台半ばを継続するようなら、追加利上げがあるとの
観測も根強いものがあることがユーロを支えているのかもしれません。
被災地、東北地方にも桜が咲きはじめています。
いよいよ「復興」への槌音も聞こえ始めました。
再びこの言葉を
急がず、慌てず、諦めず・・・・。良い週末を。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
| 4/6 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。 | ---- |
| 4/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。 | ---- |
| 4/11 | イエレン・FRB副議長 | 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。 | ---- |
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