2011年4月20日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は82円50銭を挟み、82円台半ばで推移。
米株式市場の上昇、長期金利の低下という材料にも反応を見せず
82円60銭近辺で引け。 - ユーロドルは1.42台前半からジリ高に。ECBの政策委員会
メンバーが今月7日の利上げを評価する発言をするなど、依然として
利上げ観測が根強いことが背景。 - 株式市場は前日の大幅安から反発。ジョンソン・アンド・ジョンソンが
通期の利益見通しを上方修正したことなどから買い戻しが優勢となり、ダウは
65ドル高。 - 債券相場は続伸。長期金利は約1ヵ月ぶりの3.3%台まで下落。
- 金は続伸し、取引時間中1500ドルの大台に乗せたものの、
引けは小幅高の1495ドル台。 - 原油価格も大幅高で108ドル台に。
- 3月住宅着工件数 → 54.9万戸
- 3月建設許可件数 → 59.4万戸
| ドル/円 | 82.37 〜 82.76 |
| ユーロ/ドル | 1.4276 〜 1.4353 |
| ユーロ/円 | 117.76 〜 118.45 |
| NYダウ | +65.16 → 12,266.75ドル |
| GOLD | +2.20 → 1,495.10ドル |
| WTI | +1.03 → 108.15ドル |
| 米10年国債 | −0.015 → 3.365% |
本日の注目イベント
- 日 3月貿易統計
- 英 BOE議事録
- 米 3月中古住宅販売件数
- 米 1−3月期決算発表 → ウェルズファーゴ、アップル
前日の米国債格付け見直しのニュースから1日経ち、市場は落ち着きを取り戻したようです。
急落した株式市場はインテルなどの好決算に買い戻しが優勢となり、ダウ、ナスダックともに上昇し、
債券相場は前日に引き続き上昇し、長期金利は低下しています。
ひとまず、米国の「悪い金利上昇」は回避できたように思えます。
金価格が一時的とは言え、史上初の1500ドル台の大台に乗せたり、長期金利が約1ヵ月ぶりに3.3%台まで
下落(価格は上昇)するなど、市場では依然として「リスク回避」の動きが主流になっていることが伺えます。
「リスク回避」の流れは、低金利ではあるが経常黒字である円を買い進めることに繋がり、ドル円の上値を重くしている
要因の一つと見ることができます。
ドル円の反発には株式市場の上昇に伴い「リスク選好」が進むことが一つのきっかけになることから、株価の動向が
焦点になります。
昨日のアジア市場からNY市場までの動きを見ても、82円台半ばから上下ともに動きません。
本日8時50分に日本の3月の貿易統計が発表されることから、市場はこの内容を見たいとの空気が強いようです。
(この記事が配信されるころには既に結果が発表されていますが・・・。)
東日本大震災の影響から輸出が急速に減少し、逆に復興のための資材や原油価格の高騰から輸入が増えており、
貿易収支が「赤字」になっているのではないかとの連想も働いております。
3月初旬では輸出の減少は見られませんでしたが、中旬の統計では急激に輸出額が減少していました。
「下旬」ではさらに減少しているのではとの見方もありますが、貿易収支の赤字は「ドル高円安」要因と観られる
ことから、今回の発表はこれまでにないほど注目されています。
ドル円は反転しないまでも、下落は82円前半でひとまず止まっています。
下値のメドが82円前後であることは複数の相場見通しが伝えているところです。
3月17日のドル底値から上昇分の38.2%に当たることと、その翌日の協調介入が行われた際の戻り高値で
あることがその根拠になっています。
因みに、「半値戻し」では80円89銭という数字が導き出され、ここも重要なサポートになります。
一方、上値は本日の貿易統計にもよりますが、先ずはNYでのドルの高値を抜け82円80銭台に乗せること。そして、
その上の83円台にしっかりと乗せることができるかどうかが重要です。
市場の相場観は「移り気」です。
ドルが下落すれば「もっと下がる」と言い、上昇すれば「もっと上がる」と言います。
重要なことは「相場観とポジションが極端に偏ったとき」には反転し易いということです。
ユーロ円がやや出直ってきた感があります。
先週末にはNY市場で116円台半ばまで下落し、123円台前半の高値から約6円80銭ほど下落し調整を
続けて来ましたが、昨日は116円台後半で下げ止まっています。
この水準は「4時間足」の「200日移動平均線」があり、さらに「8時間足」では「100日移動平均線」もあり、
テクニカルではサポートが集まっている水準です。
既に短期のチャートでは一目均衡表の「遅行スパン」が好転を示現していることを考えると、再び120円を目指す展開かと
予想しています。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
| 4/6 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。 | ---- |
| 4/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。 | ---- |
| 4/11 | イエレン・FRB副議長 | 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。 | ---- |
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