2011年4月21日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間内に83円台まで上昇したドル円は、海外に入ると
ユーロ、豪ドル、カナダなどに対してドルが大幅に下落する流れに
引っ張られドル安に。NYでは一時82円25銭まで売られ、
今週初めのドル安水準に近付く。 - ユーロドルが約1年3ヵ月ぶりに高値を更新。
スペイン国債の入札で需要が高まり、財政懸念が後退したことが背景。
また欧州各国の株式市場も軒並み高く、ユーロ買いに繋がる。
ユーロドルは欧州市場で1.4548まで上昇し直近の高値を抜く。 - 豪ドルも対ドルで史上最高値を更新し1.07まで買い進まれ、
カナダも約3年ぶりに高値を記録するなど、ドル全面安の展開。 - 株式市場は大幅高。アップルの好決算が発表され、ハイテク株を
中心にほぼ全面高となり、ダウは年初来高値を更新。 - 株式市場の大幅高をうけ債券は下落。リスク回避がやや後退した
ことで、債券売りが優勢となり長期金利は上昇。 - 金は引け値で続伸。1500ドル台に乗せたものの、再び引け値で割り込む。
原油価格は大幅に続伸し、111ドル台に乗せ、年初来高値が視野に。 - 3月中古住宅販売件数 → 510万件(前月比+3.7%)
| ドル/円 | 82.25 〜 82.79 |
| ユーロ/ドル | 1.4486 〜 1.4541 |
| ユーロ/円 | 119.25 〜 120.27 |
| NYダウ | +186.79 → 12,453.54ドル |
| GOLD | +3.80 → 1,498.90ドル |
| WTI | +3.30 → 111.45ドル |
| 米10年国債 | +0.043 → 3.408% |
本日の注目イベント
- 豪 第1四半期生産者物価指数
- 日 景気動向指数(2月改定)
- 欧 4月IFO景況指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 2月FHFA住宅価格指数
- 米 フィラデルフィア連銀製造業景況指数
- 米 1−3月期決算発表 → モルガンスタンレー、ブラックロック、GE
昨日の早朝、注目の日本の3月貿易収支が発表されました。
さすがに貿易赤字への転落は免れましたが、黒字幅は1965億円と急減していました。
輸出の落ち込みが顕著で、多くのエコノミストは東日本大震災の復興需要が本格的に始まる夏場以降「貿易赤字」は
避けられないと見ています。
また原油価格など、折からの資源高も輸入額の増加に繋がる一方、輸出の回復にはまだ時間がかかるとの
見通しです。
今後需給面では「外貨売り円買い」の圧力は弱まるものと見られます。
ドル円はこの発表直前から上昇し、一時83円10銭まで円売りが加速しました。
同時に、ユーロ、豪ドルなども上昇速度を速めた結果、クロス円は大幅な円安となり、その後ユーロ円は120円台前半、
豪ドル円も88円台半ばまで上昇するなど、円全面安の展開でした。
しかし、海外市場ではドル円を買う向きは少なく、83円台を試すこともなくドルのジリ安が続いています。
海外市場では、アジア市場での「円の全面安」からユーロの上昇がけん引する、「ドルの全面安」に変わり、ドル円は
82円台前半まで下落しています。
ユーロドルがこれまで上値とされていた1.45台前半を抜けたことで、ドル売りに拍車がかかったように思えます。
スペイン政府が実施した10年債と13年債の、計34億ユーロ(約4100億円)の入札が好調だったことで、スペインに対する
財政懸念が後退しユーロ買いに安心感を与えたものです。
この日の応札倍率は10年債が2.1倍、13年債が2.27倍と前回の応札倍率を大幅に上回りました。
この数週間で利回りがある程度上昇していたことから、「投資妙味」が増し、幅広く投資家の需要を集めた格好となりました。
市場は少なくとも「スペインはギリシャやポルトガルとは異なり、財政の自律再建は可能」と観ていることの証とも言えそうです。
ユーロや豪ドルが上昇しドルが大幅に売られる状況でも、大幅な円買いには繋がらないのではないかと見ていましたが、
昨日はドル高値から90銭ほど下落し、円を買う動きが観測されました。
NY市場では大幅な株高と長期金利の上昇が見られ、いずれも「ドル高円安」要因でしたが、ドルの反発は限定的でした。
ユーロ高に引っ張られ、円高が進んだ側面もありますが、昨日の東京で83円台には乗せたものの、83円台の滞空時間が短く、
「83円台は重い」との印象が高まったこともその後のドル下落に繋がった可能性も指摘できそうです。
下値のメドは引き続き82円前後で、その前には今週2度試して跳ね返された82円20−25銭近辺が挙げられます。
また、上値では83円台に乗せる前に82円70ー80銭辺りが頭を抑えられそうなことから、この水準を抜けることができるか
どうかが今日のポイントになろうかと思います。
明日からは主要海外市場はイースター休暇に入ります。
特に欧州市場は来週25日の月曜日まで休場となります。そのため本日が休暇前の最後の取引日となることから
ポジション調整の動きも予想されます。
そして、来週の26−27日には注目のFOMCが開催されます。
さらに、その後は日本がゴールデンウィークに突入することから、様々な動きがあるかもしれません。
特にクロス円は大きな値動きが続いています。
ポジションは膨らませずに、資金も余裕を持って臨むことをお薦めします。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 3/31 | ラッカー・リッチモンド連銀総裁 | 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 | ドル円82円後半から → 83円台前半に |
| 3/31 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」 | ----- |
| 4/1 | ダドリー・NY連銀総裁 | 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 | ドル円84円台後半 → 84円台前半に |
| 4/4 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 | これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。 |
| 4/6 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。 | ---- |
| 4/7 | トリシェ・ECB総裁 | 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。 | ---- |
| 4/11 | イエレン・FRB副議長 | 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。 | ---- |
| 4/19 | ガイトナー・財務長官 | 「米国は『AAA』格付けを必ず維持する。」長期格付けの見直しを受けて、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで。 | ---- |
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