今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年4月25日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 主要な海外市場が休場だったため値動きはほとんどなく
    ドル円は81円台後半から82円を挟む展開。
  • ユーロドルも1.45台半ばで推移し、本日も欧州市場が休場
    のため取引は閑散。
  • 白川日銀総裁はウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)との
    インタビューで、日本の第1、第2四半期GDPが縮小すると
    予想しているとの見方を示す。



ドル/円81.82 〜 82.05
ユーロ/ドル1.4535 〜 1.4566
ユーロ/円119.04 〜 119.24
NYダウ ---- → 12,505.99ドル
GOLD ---- → 1,503.80ドル
WTI ---- → 112.29ドル
米10年国債 ---- → 3.395%


本日の注目イベント

  • 豪   シドニー市場休場(イースターマンデー)
  • 欧   ロンドン市場休場(イースターマンデー)
  • 米   3月新築住宅販売件数








主要市場はイースター休暇で休場だったことから、NYでは市場参加者も少なく取引は閑散でした。


ドル円は81円台後半から、一時82円台に乗せる場面もありましたがアジア市場の水準と変わらず、81円台


後半で越週しています。





先週はほぼ週を通じてドルが主要通貨対して小刻みに売られ、「ドル全面安」の展開でした。


円に対しても弱含み、83円台から81円台半ばまで円買いが進みました。


背景は、円売りポジションの解消に加え、「リスク選好」の動きが強まり低金利の「ドルと円」が売られ、


ユーロ、豪ドル、カナダなど、比較的金利の高い通貨に資金が流れたことです。





今週もこの傾向が続くのどうかが注目されますが、上記ユーロなどの通貨に高値警戒感がでて下落に転じるようだと


ドル円も上昇する可能性がありますが、市場では依然として、金、原油など資源、鉱物に対して強気の見方が多く、


その点からすれば「リスク選好」が継続されると予想しているようです。





ドル円の今週の見方についても「さらに円買いが進む」との見方もありますが、テクニカルでは若干「変化」も表れて


います。


先ず、短期の値動きを表す「一時間足」では「MACD」が先週末に「ゴールデンクロス」を見せています。


また、「日足」の「一目均衡表」では相場の先行きを表すとされる「基準線」が急速に上向いています。


さらに、今朝再び82円台に乗せたことで、短期の「ポリンジャーバンド」が拡大し始めたことも、わずかですが「前兆」


かもしれません。





先週の「ドル安円高」は、どちらかと言えば円が買われたのではなく、ドルが売られた結果だと思います。


先週月曜日に発表されたS&Pによる米国債の格付け見直しを契機に、ドルへの信頼が失われ、米ドルを大量に保有する


中国や、中東産油国などがドルから他の通貨、あるいは金など「代替通貨」へシフトしていることがドル安の底流にあるのではないかと


見られます。





今週は注目のFOMCが開催されます。


大方は「QE2」は終了するだろうと、見ているようです。


先週、ブラード・セントルイス連銀総裁は講演で、「FRBが6000億ドルの米国債購入プログラムを6月に急にやめる


形で終わる見通しであり、前回のように徐々に購入ペースを緩めていくやり方は繰り返さない」と述べています。


今回はFOMC終了後にバーナンキ議長の定例記者会見が予定されています。


これまでは政策決定が発表されても特に会見はありませんでしたが、今回からECBのように会見を開きます。



市場にメッセージを発信することによって、FRBの政策スタンスをより正確に伝えることになり、今回がその初会見になります。


注目されるのは、バーナンキ議長が「QE2」後の景気に対してどのような認識を示すのかということです。


予想されるメッセージは、「QE2」の終了がそのまま利上げに繋がるわけではない、といった内容です。





バーナンキ議長は、利上げに関して市場が過度の期待を持たないようにといった意味合いの発言を行うのではないかと


思われますが、「QE2」の終了無くして利上げはあり得ないことから、やはり道のりは遠いとしても利上げへの「第一歩」


として捉えられるのではないかと思われます。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
3/31  ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 ドル円82円後半から → 83円台前半に
3/31  コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」      -----    
4/1  ダドリー・NY連銀総裁 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 ドル円84円台後半 → 84円台前半に
4/4  ロックハート・アトランタ連銀総裁 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。
4/6  ロックハート・アトランタ連銀総裁 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。      ----    
4/7  トリシェ・ECB総裁 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。      ----    
4/11  イエレン・FRB副議長 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。      ----    
4/19  ガイトナー・財務長官 「米国は『AAA』格付けを必ず維持する。」長期格付けの見直しを受けて、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで。      ----    

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和