今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2011年4月26日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 昨日の東京市場で82円台半ばまで上昇したドル円は、
    NY市場では上値が重く、再び81円台半ばまで下落。
    米長期金利の下落と株価の下落がドル円の重石に。
  • ドルが主要通貨に対して上昇する中、円に対しては小幅に下落した
    ことからクロス円は総じて円高に。
  • 株式市場はまちまち。エネルギー、素材株が下落し、ダウ、S&P500
    は小幅安の一方、ナスダックは小幅に上昇。
  • 株価の下落で債券は続伸。長期金利は3.3%台半ばまで下落。
  • 新築住宅販売件数は、過去最低だった前月から増加したものの、
    水準は依然として低調。
  • 金は最高値を更新。原油価格は先週末とほぼ同水準で引け。
  • 3月新築住宅販売件数 → 11.1%



ドル/円81.67 〜 82.10
ユーロ/ドル1.4539 〜 1.4614
ユーロ/円119.06 〜 119.81
NYダウ−26.11 → 12,479.88ドル
GOLD+5.30 → 1,509.10ドル
WTI−0.01 → 112.28ドル
米10年国債−0.032 → 3.363%


本日の注目イベント

  • 豪   シドニー市場休場(アンザック・デー)
  • 米   2月S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米   4月消費者信頼感指数
  • 米   FOMC(4/27まで)
  • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数








昨日の朝方、ドル円は82円42銭まで買われたものの、その後の海外市場では上値の重い展開が続き、再び81円台まで


下落しています。


「ゴトウビ」と「月曜日」が重なったことから、決済水準が高く仲値まではドル買い需要が旺盛で、これがドル円の水準を


押し上げた様です。


しかしNY市場では上値のテストもなく、ドルはジリ安歩調をたどり81円67銭まで下落しています。


このため、昨日「1時間足」では「雲」の中を上昇中だったローソク足は、「雲」の上抜けに失敗し、再び下落基調を見せています。


また、「遅行スパン」も逆転を起こし、足元ではドルの下落を示唆している状況です。





さすがに81円台半ばの水準では、先週まで見られたような「大台」を一つ一つ切り下げて行くような展開は見られず


もみ合いが続いていますが、上値の重さは変わりません。


特に昨日はユーロ、豪ドルなどドルストレートでドル高が進んだにも関わらず円が買われていました。


「FOMCの結果が出る前のクロス円の手仕舞い」との声もありましたが、米債券が買われ長期金利が下落したことでドル円が


売られた模様で、ドル売り材料には素直に反応する市場の「地合い」は継続されています。


上値が重い中、下値も81円台半ばでは下げ止まっていることから、今日明日はFOMCの結果を見極めたいと、様子見の展開が


予想されます。





3月米新築住宅販売件数は市場予想を上回る30万戸(年率換算)でしたが、これは先月の同件数が25万戸(速報値)と、


過去最低水準だったことの反動との見方の様です。


価格の下落は依然として続いており、差し押さえられた中古住宅の換金が旺盛のため、新築住宅の価格下落に繋がっているとの


指摘もあり、住宅市場の回復は進んでいません。


そのため、今夜発表の住宅価格の代表的な指標である「ケース・シラー住宅価格指数」も3%程度の下落が予想されています。





ドル円は4営業日連続で81円台半ばで下げ止まっています。


個人投資家のドル反発を期待した「ドルロング」が徐々に膨らんできています。


上値が重いことから現在の相場展開では大きな利益を望まず、こまめに売買していくしか方法がありません。


相場の流れはどちらかと言えば「下値を試している」と見られます。


80円台では市場介入の可能性もありますが、過度の期待は禁物です。


どの水準で介入があるのか、あるいは再び協調介入が見られるのかは全く白紙の状況です。


「市場はドルの底値を試している」との認識を持ちながら相場に臨むことが必要かと思います。


いずれドルは反発すると予想していますが、今月に入って発表された経済指標はその時期を少しづつ遅らせている


ようにも捉えられます。





本日からは欧州市場も戻ってきます。


ユーロドルは1.46台を二度試して押し戻されていますが、再び高値を更新するようだとドル安が加速し、円も連れ高に


引っ張られる可能性もありそうです。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
3/31  ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「米経済指標が改善されていることから、FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」 ドル円82円後半から → 83円台前半に
3/31  コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」      -----    
4/1  ダドリー・NY連銀総裁 3月の雇用統計について「歓迎するが、方針を転換する理由にはならない」 ドル円84円台後半 → 84円台前半に
4/4  ロックハート・アトランタ連銀総裁 「米景気は依然として課題に直面している」フロリダ州の講演で。 これまでと異なり「ハト派」的な発言だったことから、市場はややドル売りで反応。
4/6  ロックハート・アトランタ連銀総裁 年内の引き締めについて「可能性を完全に排除することはしないが、私個人としては、それが絶対必要だとの考えに傾いてはいない」ジョージア州の講演で。      ----    
4/7  トリシェ・ECB総裁 「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」利上げを決めた後の記者会見で。      ----    
4/11  イエレン・FRB副議長 「食品と燃料の価格上昇がインフレや個人消費に与える影響は一時的であり、金融緩和策の変更を正当化するものではない」NYでの講演で。      ----    
4/19  ガイトナー・財務長官 「米国は『AAA』格付けを必ず維持する。」長期格付けの見直しを受けて、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで。      ----    

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和