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そもそもチャート分析はなぜ当たるのか?

チャート分析は「為替レートの過去の値動き」から「為替レートの現在」を把握し、「未来の値動き」を予測するためのものです。

チャート分析の背景には、「過去に起こったことは未来にも影響を及ぼす」という考え方があります。なぜ、過去の値動きを分析すると未来を予測できるのか? 真剣に考えると、これは結構、難しい問題です。
たとえば、サイコロを振って出目を予想する場合、「過去に奇数が出たから、次もまた奇数が出るはず」と考えることはできません。サイコロの場合、1〜6の数が出る確率は毎回、等しく6分の1で、過去の結果がどうであれ、次に出る数字の確率も6分の1で変わらないからです。

それと違って、FXの予想対象である為替レートは、各国の経済の状況(「ファンダメンタルズ」といいます)を反映して、値動きします。各国の経済状況というのは、そう簡単に変化することはありません。過去の経済状況の流れが今後も続く可能性が高いので、チャート分析を使った未来予想が通用するのです。
また、FX(外国為替市場)は、宝くじのような"数当て"とは違い、ほかの投資家との売り買いが収益につながる"市場"です。「なるべく儲けを伸ばしたい」「できるだけ損失を減らしたい」といった無数の投資家の群集心理によって為替レートが形成されていきます。サイコロと違って、人間の心理状態というものも、過去に起こった出来事の影響を受け、じょじょに変化していくものです。チャートには、こうした投資家の心理状態が反映されているので、その変化を読むことで未来予想ができる、と考えることもできるでしょう。

科学の法則のように、チャート分析が100%当たる、ということはありません。しかし、100%確実な未来など誰も分からないから、儲けの種が生まれるのも事実です。チャート分析を使わない限り、不確実で不透明な為替相場の未来を予想することは不可能といえるでしょう。

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移動平均線の傾きはトレンド、現在値との位置関係は勢いを示す

そこで連載第1回目の今回は、もっともポピュラーなテクニカル指標といえる移動平均線について考えていきましょう。一口に移動平均線といっても、平均値の算出法で異なるタイプがあるので、その違いについても解説していきたいと考えています。
移動平均線は、ある一定期間の為替レートの各終値を平均化して、その数字を結んでいった線のことです。たとえば5日移動平均線の場合、

4日前の終値  84.86
3日前の終値  85.48
2日前の終値  84.91
1日前の終値  84.77
当日の終値    84.59

だとすると、各終値を足して5で割った84.922が当日の移動平均値になります。
さらに、翌日の終値が83.56だったとすると、4日前の終値84.86を削除し、新たにこの終値を足したものを5で終わって、移動平均値84.662を算出します。
このように一定期間の中で、一番古い終値を削って、新しい終値を足して、次々と移動平均値を算出し、その値を結ぶことで「移動平均線」を描画していくのです。

図1:移動平均線の仕組み

この例の場合、最後の日の為替レートが急落したため、移動平均線も右肩下がりになったことがお分かりでしょう。
移動平均線の着目ポイントはいろいろありますが、次の3つが重要です。

● 移動平均線の傾きから、為替レートのトレンドを判断する。
● 移動平均線と現在の為替レートの位置関係から、為替レートの勢いを見る。
● 複数の期間の移動平均線を描画することで、為替レートのトレンドを精査する。
  移動平均線は日々、上下動する為替レートの平均値ですから、より長い目で見た、滑らかなトレンドや趨勢を
  把握することができます。

といった判断に使うことができます。
また「移動平均線と為替レートの位置関係」も重要です。
移動平均線が為替レートの平均値であるため、両者は"つかず離れず"の位置関係を保ちます。値動きの乏しい相場が続くと、為替レートと移動平均線はもつれ合う状態になります。値動きが急変動した場合は、為替レートがいったん移動平均線から大きく離れるものの、その急変動も平均化されていくので、やがて、移動平均線のほうが為替レートのほうに追いついてきます。逆に、急変動が一過性のものであれば、その変動が平均値に飲み込まれて、為替レートが移動平均線のほうに吸い寄せられていく動きになります。
両者の位置関係を整理すると、

● 為替レートが移動平均線より上にあると相場は強い。
● 下にあると弱い。
● 為替レートが移動平均線と離れ過ぎた場合、為替レートは平均線のほうに戻ろうする動きを示しやすい。
● 移動平均線を上から下、下から上に抜けた瞬間、為替レートに新しいトレンドや勢いが生まれる可能性が高い(図2)。

図2

といったものがあります。

また、複数の移動平均線を描画して、そのクロスを見ることで、トレンドの転換点を図る手法も非常にポピュラーです。期間の長い移動平均線を期間の短い移動平均線が下から上に抜けたら「ゴールデンクロス=買いシグナル」、上から下に抜けたら「デッドクロス=売りシグナル」になります。

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5営業日=1週間など期間設定が実はとても重要

チャートの教科書では軽視されがちですが、移動平均線では平均値を算出するための「期間設定」も実はたいへん重要です。

私は、中長期のトレンドを見る際、200日移動平均線をたいへん重要視しています。それは、休日を除いた為替市場の年間営業日が約200日程度だということとも関係しています。そのせいもあり、世界中の投資家が200日移動平均線に注目する傾向が強いのも、200日移動平均線がトレンドの把握やその変化を察知するのに非常に便利で"当たりやすい"指標である理由といえるでしょう。

200日移動平均線が相場のトレンド判断に非常に有効だというのは、長年の私の経験によって生まれた知恵といえますが、どの設定期間が為替レートの現在をうまくとらえているか、自分なりにいろいろ設定期間を変えて試してみる必要があるでしょう。

日足チャートの場合、5日や20日という期間設定がポピュラーですが、これも1週間の営業日が5日間、1ヵ月の営業日がおよそ20日間であることに由来しているといえるでしょう。

古今東西の投資家の中にも、7、14、42といった7の倍数が相場の転換点をとらえやすい期間設定である、と説いたJ・ウェルズ・ワイルダー。自然の摂理に適合した日柄として9、17、26の三つの数字を重んじた一目均衡表。黄金比の考え方のもとになったフィボナッチ数列の登場する5、8、13、21、34といった数字から相場の上げ下げを分析したエリオット波動など、さまざまな著名投資家がさまざまな「数字」に着目しています。

図3

当然、移動平均値の算出期間が短くなれば、為替レートに対する感応度は高くなるもののだましが増えます。反対に、算出期間が長くなれば、だましは少なくなるものの、反応が鈍すぎて使い物にならない可能性が高まります。
とはいえ、自分なりに設定期間を調整するのもなかなか難しいものです。「みんなが見ているテクニカル指標ほどよく当たる」というのも事実です。

個人的には、短期売買では5日移動平均線に注目して、為替レートが5日移動平均線を抜けたら買い、割れたら売りという単純な手法が通用しやすいと思っています。

図4

ちなみに、移動平均線の期間は、ローソク足の本数で設定します。たとえば、設定期間を「5」にした場合、日足チャートなら5日、週足チャートなら5週、1時間足チャートなら5時間、5分足チャートなら25分という期間の平均値になります。設定期間「5」なら、どのチャートでも5日間というわけではないので注意しましょう。
外為オンラインのブラウザ版チャートを使えば、簡単に移動平均線の設定期間を変えることができるので(図5)、ぜひ試してみてください。

図5

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指数平滑移動平均(EMA)の仕組みと活用法とは?

さて、一口に移動平均線といっても、平均値の算出方法によって、さまざまなタイプがあります。
ここでは、個人投資家にも人気が高い指数平滑移動平均線についても解説しておきましょう。
これまで見てきた単純移動平均線(SME)では、たとえば、10日移動平均線では、9日前と当日の為替レートが同等に扱われます。しかし、為替レートは直近の値動きに影響を受けやすく、過去になればなるほど影響力は少なくなります。

単純移動平均線のこの欠点を克服するために、直近の為替レートをより重要視した移動平均線がEMAと呼ばれる指数平滑移動平均線です。直近の値動きをどれだけ重要視するかの値が「平滑定数α」で通常は2倍で計算します。その計算式は、

「(当日の終値)×α+(前日のEMA)×(期間n-1)」÷「n+1」

です。直近の終値を2倍し、それ以前の平均値を加えたものを算出期間+1期間分の時間軸で割ることで、直近の値動きの比重が高くなるように設計されています。
SMEに比べると、為替レートがある方向に勢いを持って動くとき、その方向性をよりすばやく察知できるのがEMAの特徴です。

トレンド分析という意味ではSMEでもEMAでもそんなに遜色はないですが、為替レートの勢い(モメンタム)をとらえた取引ではEMAのほうに軍配が上がるといえるかもしれません。

為替レートの勢いを重視した短期売買や、トレンドの転換点にいち早く注目して早め早めに動きたい中・長期投資の場合、EMAのほうが使い勝手がよく、ダマシも減る可能性が高いので、指数平滑移動平均線のほうを使ってみたいものです。

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