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くりっく365の外為オンラインHOME > マーケット情報 > FX 実戦チャート術 > 第19回 RSI、ストキャスティクスオシレーター系指標の使い方

「買われ過ぎで売り」という逆張りの固定観念は捨て去るべき

今回は相場の過熱感を示すオシレーター系指標の実戦での使い方を検証してみましょう。
オシレーター系指標には、値動き幅に占める値上がり幅の割合を示すRSI(相対力指数)や、現在値が期間中の最高値と最安値の間のどの位置にあるかを示したストキャスティクス、ウィリアム(W)%Rなど、さまざまなものがあります。
短期と長期の移動平均線の乖離幅を使ったMACDや、為替レートの高値や安値の更新力を指数化したDMI(方向性指数)なども、オシレーター系の要素をもったトレンド系指標といえるでしょう。それぞれの簡単な説明を図1に示したのでご覧ください。

図1:オシレーター系指標の仕組みと特徴

オシレーターは英語で「振り子」の意味ですが、その本質は為替レートの値動きの強さを探ることにあります。
為替レートの値動きは、上か下か横ばいかという方向性=トレンドと、値動き自体が強いのか、弱いのかという勢い=モメンタムという2つの要素で決まります。

オシレーター系指標は、主に為替レートの値動きの振幅に注目して、その勢いや強さを計算する指標と考えることができます。 にもかかわらず、一般的にオシレーター系指標といえば、「買われ過ぎ・売られ過ぎ」といった相場の過熱感を示すものと考えられている点に問題があるのかもしれません。

そして、

●オシレーター系指標が70%〜80%まで上昇したら「買われ過ぎ=売り」
●20%〜30%まで下落したら「売られ過ぎ=買い」

という「逆張り」が教科書的な使い方として広く流布しています。
しかし、オシレーター系指標の「買われ過ぎ=売り」シグナルが点灯しても、上昇が止まらないケースが多発します。

とくに、昨今の強烈な円安トレンドなど、「強いトレンドのある相場ではダマシが多発して、まったく使い物にならない」というのが、オシレーター系指標の決定的な弱点と見なされてしまうのです。

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オシレーター系指標をトレンドフォローに使うための心得

図2:強いトレンドとRSI、ストキャスティクス

たとえば、図2は一貫して上昇が続いた昨年末から今年初めにかけての「ドル/円」の日足チャートに、RSI(期間14)とストキャスティクスの%K(期間9)と%D(期間3)を描画したものです。

為替レートの強い上昇にともなって、RSI、ストキャスティクスが50%〜100%の買われ過ぎ圏内で推移していることがわかります。 教科書通りの取引をするなら、両者が買われ過ぎゾーンから下落して、上昇の勢いが弱まったところは、売りのチャンスになります。

しかし、強い上昇トレンドが続いているため、図2のAやBのようなオシレーター系指標下落のポイントは売りではなく、絶好の押し目買いチャンスになっています。 トレンドの状況次第で売買シグナルが変わるのは混乱のもとです。図2の場合などは、RSIやストキャスティクスが主に50%以上のレンジ内で上下動していることから上昇トレンドと判断。
売りの選択肢は排除して、50%圏まで下落したあと、再上昇するタイミングで買いエントリーするのが「正解」になります。

強いトレンドでもダマシに惑わされないための方法としては、

(1)かならずトレンドラインや移動平均線などトレンド系指標と組み合わせて使う。
(2)期間の異なる長期と短期のオシレーター系指標を表示させる。
(3)オシレーター系指標が推移してるレンジに注目してトレンドを判断する。
(4)オシレーター系指標の傾きや実際の値動きとの逆行にも注目する。

といった使い方を覚えることが大切です。

もっともポピュラーな使用方法は、あくまでトレンド系指標をメインに使い、その売買シグナルが正しいか間違っているかをオシレーター系指標で確かめるのが一般的です。 値動きに強さや勢いが生まれて、はじめてトレンドは発生します。オシレーター系指標は、トレンド系指標に先回りして値動きの変化に反応しやすいので、その″早期察知能力″をフルに引き出すような使い方を心がけるべきなのです。

図3:移動平均線とRSIの組み合わせ

図3は「ユーロ/ドル」の1時間足チャートに、10時間移動平均線(赤)、20時間移動平均線(青)、RSI(期間14・赤、期間28・青)を表示したものです。

図のAの部分で長短移動平均線がデッドクロスしていますが、その直前には長短RSIが先行してデッドクロス。
その後、30%近辺に張りついた状態になり、強い下降トレンドが続いていることを教えてくれています。
対して、BやCの地点では移動平均線、RSIともにゴールデンクロスが起こって買いシグナルが発生していますが、長短RSIは70%以上に張りつくことはなく、すぐにデッドクロス。 この時点で、先のゴールデンクロスのシグナルが長期的に見た場合、ダマシだったことを教えてくれています。

移動平均線とRSIの長期線と短期線のクロスでは、RSIのほうが反応は早く、ダマシの場合は、すぐ逆方向に転じるので、判断の誤りや売買の失敗を教えてくれる補助ツールとして活用することができるのです。

オシレーター系指標の場合、規則正しいレンジ相場のときは、0%〜100%の間を大きく上下動しますが、強いトレンドが発生したときは逆に、どちらか一方に振れて動きが鈍くなる、という点もしっかり頭に入れておきたいところです。

図3では、Aのデッドクロスが起こったあと、2本のRSIが30%付近に張りついていまが、この状態が続く間は、強い下降トレンド=売り継続と判断できます。

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オシレーター系指標の傾きに注目した「ダイバージェンス」「リバース」

図4:平均足とMACD、ストキャスティクス

図4は、「ユーロ/円」の1時間足の平均足チャートに、MACDとストキャスティクスを描画したものです。
平均足チャートは「陽線から陰線に転換で売り」「陰線から陽線に転換で買い」という、非常にシンプルな売買判断になり、図4ではAの地点の陰転で売り、Bの地点の陽転で買えばトレンド転換をとらえて儲けることができました。

しかし、Aで陰転したあとに一時的に陽線に転換したり、Bで陽転したあとに短期的に陰転したりしています。
こうしたトレンド系指標のダマシを見抜く場合、オシレーター系指標にトレンドラインを引いて、その傾きに注目する手法も有効です。

図4の場合、Aの陰転後、MACDやストキャスティクスは一貫して右肩下がりが続いており、その傾きから下降トレンド継続が分かります。 さらに図のBの地点ではトレンド転換が起こり、その後の「ユーロ/円」は上昇トレンドに転換します。図4において、その動きをいち早く察知できるのが、為替レートが下落しているにもかかわらず、ストキャスティクスが上昇を始めていることです。

実際の値動きとオシレーター系指標の方向性が逆行することを「ダイバージェンス」と呼びます。
為替レートが値上がりしていても、上昇力に勢いがなくなれば、オシレーター系指標は下落していきます。上昇力の鈍さがやがてトレンド転換につながるケースがダイバージェンスなのです。

図5は、「ユーロ/円」の日足チャートに、RSI(期間9)とW%R(期間14)を描画したものです。
画面中央Aの部分で、レートが上昇しているにもかかわらず、RSIやW%Rが下落を始めるダイバージェンスが起こっています。

RSIやW%Rが為替レートの上昇力の衰えを事前察知し、実際にレートが下落する予兆となったケースです。
ただ、ダイバージェンスとは正反対の「リバーサル」(「ヒドゥン・ダイバージェンス」と呼ぶこともあります)というシグナルもあります。

これは、上昇トレンドにおける下落局面で、実際の為替レートは安値を更新していないにもかかわらず、オシレーター系指標が過剰反応して安値を更新するほど急落する現象です。この場合は、現実の為替レートの値動きのほうが正しく、上昇トレンドが継続すると判断します。

図5:RSI、W%Rとダイバージェンス&リバース

図5のBの地点がリバーサルの典型例です。
為替レートは上昇途中に一時的な押し目をつけているだけですが、RSIもW%Rも買われ過ぎゾーンから急降下して、最安値をつけています。

リバーサルが起こるのは、上昇力自体が低下したというより、値動きの振れ幅が増した結果です。そのため、現実の為替レートがふたたび勢いを増して上昇を続けるシグナルになるのです。

ただし、ダイバージェンスとリバーサルについては見わけがつきにくく、ダマシに終わることも多いので、あくまで相場予想をするうえの予備知識程度と考えておいたほうが賢明でしょう。
ダイバージェンスやリバーサルだけを根拠にトレードしてしまうのは、リスクが高いと考えています。

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オシレーター系指標の「早期発見力」を利用して取引精度を高める

ここまで、「オシレーター系指標=逆張り」という″誤った″イメージを覆し、トレンドの継続を判断したり、トレンド転換の早期発見ツールとして使う手法を見てきました。

最後に、トレンド系とオシレーター系を組み合わせた実戦的なトレードを考えてみましょう。

図6:ボリンジャーバンドとRSI、移動平均剥離率

図6は「ドル/円」の1時間足チャートに、ボリンジャーバンドとRSI(期間14)、単純移動平均線乖離率(対25時間移動平均線)を表示したものです。
「ドル/円」はいったん1ドル90円の大台まで上昇したあと、88円台まで調整。そこから急上昇して91円台に到達しています。

調整後の反転上昇にうまく乗るためには、どのシグナルを頼りにすればよかったでしょう。
反発上昇が明確になった時点では、ボリンジャーバンドのバンドが「収縮(スクイーズ)」から「拡大(エクステンション)」に転じ、為替レートが+2σ越え。強い上昇を明示する「バンドウォーク」が始まっており(Aの地点)、そこが買いのエントリーポイントといえます。

しかし、かなり前から、為替レートが下落しているにもかかわらず、RSIや移動平均乖離率が上昇に転じていて、ダイバージェンスが発生しています(Bの地点)。

さらに、下落にともなって30%〜50%の狭いレンジで推移していたRSIがレンジブレイクして、実際の為替レートに先駆けて上昇を始めていることもわかります(図のCの地点)。

実際のエントリーは、ボリンジャーバンドのエクスパンションが始まった地点まで待って安全を期すべきでしょうが、オシレーター系指標を補助的に使うことで、エントリーシグナルの的中精度を高めることができます。

オシレーター系指標はメインシグナルにはなりません。しかし、相場判断の"早期発見者"や"よき相談役"として、取引精度を高めるために使うには、非常に重要な指標といえるのです。

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