FXのしくみと魅力をご紹介FXを始める方へ

メンタルを征する者は、相場を征する

相場で勝つために大事なこととは基本的な知識、経験、そしてメンタルです。最後に説明するメンタルですが、そもそもメンタルとはなんでしょうか？
ものごとに対して反応する心の動きを総称してメンタルと言います。よくスポーツや将棋のような勝負の世界ではメンタルを鍛えることが勝ちにつながる、などと言われるあのメンタルです。
それがなぜFXで大事なのかと言うと、トレードの状況によっては心を鬼にして我慢しなくてはいけないような場面が出てくるからです。例えば次のような場合です。

（1）ポジションをもっていないと落ち着かない
（2）決めておいたレバレッジを超えているのに、損切り出来ずにみるみる損失を拡大させてしまう。
（3）入れておいた損切りの指値注文の値段をずらしてしまう。結果として損失を広げてしまう。
（4）持っていたポジションがマイナスからプラスに転じたので、早々に決済してしまう
（5）マイナスを取り戻そうとして無理にポジションを建てるが、また予想がはずれる。
（6）夢のような利益目標をたててしまい、ついつい無理なトレードをしてしまう。
（7）寝る間も惜しんで、遅い時間までトレードしてしまう。

トレードを始めるとこんな場面に頻繁に遭遇するでしょう。ではこうした事態にどう向き合ったら良いのか、一緒に考えてみましょう。

（1）
俗に「ポジポジ病」とも呼ばれる一種の誘惑に負けそうになったら、デモ口座でポジションを建てて気を紛らわすのも一つの方法です。

（2）～（3）
例えば損切りを例にあげれば、10万円の資金を口座に入れた状態で1000円の損切りをするのと、1万円の損切りをするのではためらう気持ちの強さが違います。ですから最初は小さな額の損切りを重ねて、損切りそのものに慣れること、そして何回もの損切りを通して「有効な損切り」と「無駄な損切り」を見極められるようになることが大事です。もし大きな投資資金がなければmini口座からはじめるべきでしょう。どうしても大きなお金でダイナミックなトレードをしたくなったら「デモ口座」でポジションを建てましょう。

（4）
小さな利益を沢山重ねたのに、一度の損切りで大きくやられてしまうことを「コツコツドカン」と言います。少なくとも損切りを免れて予想した方向へ相場は動いているのだから当初のポジティブシナリオを建てた理由をもう一度振り返ってみましょう。

（5）
上がると思って買ったら、下がって損切りした。今度は下がると思って売ったら、逆に上がって損切りすることになってしまった。こんな状況を「往復ビンタ」などと言いますが、マイナスが出て取り戻したくなった時は「きっぱりとトレードを忘れて、運動をするなど、まったく別のこと」をして気持ちの切替をすることも大事です。

（6）
雑誌やネットの「1年で1億円を稼いだ」というような派手なキャッチコピーに踊らされない。最初の目標はせいぜい毎月平均1％ぐらいの利回りを目標としましょう。

（7）
睡眠不足ではスピーディで正しい判断はできません。間違ってもトレードで睡眠不足になることだけは避けなくてはいけません。